氷見野良三の発言 (議院運営委員会)

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○参考人(氷見野良三君) 私の経験は金融規制のことだけで、しかも、多国間でルール作る交渉が中心ですので、どこまで他の分野の国際交渉に適用可能かはちょっと自信がないところでありますけれども、私の経験では、まず出発点は情報を取ることだというふうに考えております。
 取った情報で先を読んで、平場で議論が始まる前にインナーサークルでの議論に滑り込むことが大事であります。その議論が始まったら、ほかの国の案を批判するだけではなくて、やはりその代案とか提案を出していくということが必要だと思います。その上で、いい案を出せばそれでいいということではなくて、味方をつくって、しかも敵からは手を離さないようにすると。だんだん具体的な交渉になっていきますので、そういうときには先に影響の数字を具体的にポケットに入れておいて、ある意味金勘定に厳しい交渉をして、ただ、大議論もありますので、平場の会議では、さっき御紹介いただきましたけれども、核心をワンフレーズ、ワンワードで表現することが望ましいと考えております。
 そうやってずっと積み重なっていっても、最後、いい条件で妥結するチャンスというのは一瞬しかないのが通常でありまして、その瞬間に、この単語をこう変えてくれとか、その瞬間に言えるかどうかでそれまでの蓄積が無になってしまったりとか、逆に、それが言えるためには日頃の修練が必要だということで、修羅場は一瞬、準備は三百六十五日というふうに、これは金融庁の後輩に向かって説教をした話で、お聞きになっていると大変生意気に聞こえるかと思いますが、実はこれ、全部自分がしくじった経験でありまして、情報収集にしくじったのから最後の瞬間にしくじったのまで、まあ何通りもしくじった経験があって、それを伝えておるわけですけれども、若い世代の人にはこういったところも得意になって立派な交渉官になってもらいたいというふうに考えておるところであります。

発言情報

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発言者: 氷見野良三

speaker_id: 974

日付: 2023-02-28

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会