山地憲治の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(山地憲治君) 先生が取り上げられた電力自由化の問題は、非常に難しい問題だと思っています、基本的には。
市場を通して効率的なビジネスを行うというのは理想なんですけれども、電力というのはやっぱり瞬時瞬時で需給バランスが取れなきゃいけない、設備が要る、長期投資が必要なわけですね。だから、固定費の回収という仕組みがないといけない。自由化の前は原価主義でしたから固定費回収はあったんだけど、今回の一連の自由化が始まるに先立ってJEPXというキロワットアワーの卸市場できたんですけど、これは、基本的には固定費というよりもマージナルコストの、限界費用の方なんですね。それでは固定費が回収できない。
今、容量市場、キロワットの市場とか、あるいはデルタキロワットの調整力の市場とか、で、容量市場は四年先の一年間だけしかマーケットないので、やっぱり長期のために、長期固定、長期脱炭素電源オークションというのを今年から始めるんですけれども、これで二十年ぐらいで回収する。その部分でまだ試行しているなというのが私の印象です。
それは、しかし、全くこれではうまくいかないのか、やっぱり元の原価主義に戻らなきゃいけないのか、私はそこまでは思っていません。
混乱を招いたのは、JEPXという、自由化の中で、FITという制度があって、FITはまさに原価主義に、原価にプラスのアルファで買取り価格を決めたわけです。これは圧倒的に有利なわけですね。その部分が非常にゆがんだ状態をつくってしまったな。しかし、今や、ちょっと少なくとも去年ぐらいから卸市場相当上がってきて、その分賦課金少なくなったんですけれども、いろんな経験を積んできていると。だから、今後、いろんな市場、制度をつくっていかなきゃいけない。今回議論されている法案もその一部だというふうに私は考えています。