上田清司の発言 (決算委員会)

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○上田清司君 若干総理のお考えに反するんですが、産業構造の変換ということに適切に対応できなかったということに尽きるんではないかと思います。
 世界の工場と日本は言われて、製造業で稼いでおりました。車、電気電子、機械、これ皆さん、比較的給料の高い産業です。これが競争相手が出てきて縮小してきました。横浜港や東京港に車がむちゃくちゃ並んでいました、新車が。あるいは電化製品がたくさん並んでいました。今は並んでおりません。そして、その部分の雇用がなくなったんですが、次にどこに行ったんでしょうか。サービス産業に行きます。残念ながら、サービス産業のところでは給与が少ない、製造業に比べれば。この部分が増えてきております。しかも、サービス産業では非正規雇用の方々も決して少なくはない。こうした産業構造の変化に日本の政府は対応してこなかったんじゃないですか。だから、ずっと貧困になっています。
 次に、なぜ貧困になってきたかということをお示ししたいと思います。パネルの三、配付資料では四です。
 先ほど申し上げました、なぜこの給与が上がらないのか。それは産業構造の変換に適切に対応できなかったからです。
 思い切って、かつての政府は、三井鉱山や北海道鉱山とか北炭とかを全部首にしました。石炭から石油に大胆に切り替えました。思い切った対策をしました、産業構造を変えるために。日本はやっていません、それを。だから、給料が変わっていない、全く一九九〇年当時から変わっていないと。珍しい国です。
 あるいは、配付資料の五を見てください。
 正規職員はちょっとしか増えていませんが、非正規職員はむちゃくちゃ増えています。それは産業構造が変わっているからです。サービス産業の方に移換しているからです。しかし、サービス産業でも給料が高いような仕組みをつくるような政府の手当てがなされなかったからです。
 配付資料の六番を御覧ください。
 預金ゼロという人たちがむちゃくちゃ増えているんですよ。簡単に言えば、金融資産非保有世帯の割合の推移です。一番いい頃は、二人以上の世帯ですけども、五%ぐらいだったんですよ。つまり、百世帯あれば五世帯ぐらいが、まあ俗に言う、正しい言葉ではありませんが、誤解を恐れずに平たく言えば、預金ゼロという人たちは百世帯で五世帯。今は二十二、三世帯あるじゃないですか。こういう人たちが病気をしたときどうなるんですか。こういう人たちが失業したときどうなるんですか。なかなか救われないじゃないですか。
 所得階層の山も変わりました。配付資料の七です。
 三百五十万から五百五十万ぐらいの層が多かったんですが、二〇二〇年、二十年前は、三十年前は三百五十万から五百五十万が多かったんですけど、今は二百万から四百万の層が多くなっているんです。
 総理は、アベノミクスを一定程度評価されて、それを継承する上で新しい資本主義と言っておられますが、こうした貧困化した日本をアベノミクスで救えたのか、そしてその部分が一つの土台となって新しい資本主義になるのか、この点についてどう思われるんですか。なかなか、ちょっと違うような気がします。安倍総理は私も尊敬しております。外交において、ロシアとは失敗されていると思っていますが、その他では大成功だと思っていますが、しかし、経済で成功したとは思えません、数字の上でも。そのアベノミクスを継承されるというのはどういう意味なんでしょうか。それを踏まえて教えていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 上田清司

speaker_id: 15688

日付: 2023-06-12

院: 参議院

会議名: 決算委員会