山本淑子の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(山本淑子君) 御質問ありがとうございます。
先ほど御紹介しましたとおり、全日本民医連では、毎年、受診が遅れて手遅れで亡くなられた事例を全国から集約して記者発表等しております。集まってくる事例の死因のほとんど、六割、七割はがんで、しかも、早期に治療を開始すれば助かるがん、それも手遅れになっております。動けなくなるまで我慢をして、救急搬送されてきてようやく医療につながるといった事例も多くて、本当に末期まで我慢しているケースが毎回報告されます。特に女性のがん、乳がんや子宮がんなどは早い段階で自覚できるものですけれども、母子家庭であったりとか貧困の中で受診できずに、最後の最後に救急搬送されて亡くなられると、そういう事例が多いのを御紹介します。
それで、昨年は四十六事例寄せられています。七十代、八十代の方の事例を二つ紹介します。
七十代の独居の方ですけれども、六十五歳から老齢年金受給しましたけれども、月五万円弱ということで、生活費足りなくて介護タクシーの仕事を継続されていました。健診で肺がん見付かったんですが、経済的な理由もあって積極的な治療ができず、体調不良で仕事も辞めて、いよいよ動けなくなったところで搬送されて、入院して一週間で亡くなられています。
八十代の男性。無職の次女の方と同居されていますけれども、大腸がんの手術をされたんですけれども、その後、お金が続かなくて受診を中断されています。自営業されていますけれど、家賃を払うとほとんどお金が残らないという状況で、二年後に骨転移、肺転移、化学療法ということで、ようやく入院されましたけれども、入退院繰り返しながら五回目の入院で亡くなられています。
年金だけで暮らせない、いろんな事情で経済的に苦しい、そういう方々が、本当に受診を控えて、がんが悪化してようやく救急搬送で受診されると、そういう実態が、事実地域で起きております。人生の最後にこんな我慢をさせる、そんな、医療を受けることも自己責任というようなことでは本当に安心して暮らせないと、そのように思っております。
全ての方が保険証を持ってフリーアクセスできる国民皆保険と、絵に描いた餅にしないで、本当に安心してお金の心配なしに医療が受けられるようにしていただきたいと、このように思います。
以上です。