足立敏之の発言 (国土交通委員会)
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○足立敏之君 ありがとうございました。
本当に迅速な対応をしていただきまして、感謝申し上げたいと思います。これからも引き続き地元と寄り添って、しっかりきめの細かい対応をしていただくようにお願いしたいと思います。ありがとうございました。
それでは、道路整備特別措置法及び独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法の一部を改正する法律案、これにつきましての質疑に移らせていただきたいと思います。
五月二十三日の参考人質疑でも取り上げましたけれども、まず、我が国の道路の整備水準、このことにつきまして、海外と比較して考えてみたいというふうに思います。少し長くなりますが、お手元に資料を準備させていただきましたので、少しお話を聞いていただければというふうに思います。
日本では、東京オリンピックを控えた昭和三十八年に最初の高速道路が名神高速道路の栗東―尼崎間で開通をいたしました。その後、六十年にわたり高速道路の整備が進められてまいりました。
現在の高速道路につきましては、昭和六十二年に四全総、第四次全国総合開発計画が閣議決定され、約一万四千キロメートルの高規格幹線道路網が計画され、そのうち、現在までに暫定二車線区間を含め約一万二千キロが供用されております。お手元に資料二をお配りしていますが、今の日本の整備状況をお示ししてございます。
ところで、高速道路は本来片側二車線以上あるべきものでありますけれども、日本では予算が厳しくなったときに交通量の少ない段階では取りあえず暫定二車線で供用させる、そういう高速道路の造り方をしてまいりました。
資料三の方に移っていただきたいんですが、上段に高速道路の四車線化の状況を示したとおりで、日本は暫定二車線区間は全体の約四割に上っています。しかし、世界に目を移すとそのような国はないわけでありまして、委員の先生方も海外に行かれたときに恐らく感じていられると思うんですけれども、日本のような暫定二車線のような道路がないなというふうに感じられたのではないかというふうに思います。
お隣の韓国でも、資料の三の下の方にありますが、実は二十八年前には日本と同様に対面交通が四四%ありましたけれども、その後しっかり整備を進めて、今日では対面交通は解消されておりまして四車線以上に高速道路がなっているというようなことでございます。
次に、そうしたことがどういう問題を生んでいるかでございますけれども、資料の四の方をお願いしたいんですが、世界の主要な国の都市間の連絡速度、これを見ますと、日本は六十二キロであるのに対して、ドイツが八十四キロ、イギリスは七十四キロ、韓国は七十七キロであります。連絡速度が違うということは、輸送コストに直結しまして、ひいては製品のコストにも影響を与える。国際競争という観点で見ても、日本は非常に残念な状況にあると言わざるを得ないと思います。特に、日本の貨物輸送の五割以上がトラック輸送というようなことでございますので、早期の改善が求められるというふうに思います。
このような状況を勘案しまして、国交省では近年、暫定二車線区間の四車線化にしっかり取り組んでいただいておりますけれども、生産性や安全性が高く、災害に強く、雪にも強い四車線化を高速道路の標準と考えていただき、欧米並みに進めていただきたい、このように思っております。
一方、高速道路の整備状況、これを十キロメートル掛ける十キロメートルのメッシュ、これで高速道路が何キロあるかという指標で見ますと、資料の四の方になりますけれども、百平方キロメートル当たり、ドイツは三・七キロ、イギリスは五・二キロ、韓国は四・八キロとなります。本来の高速道路である四車線化ができている区間、日本で考えますと一・九キロしかないということでございまして、韓国の四・八キロに比べると半分以下になってしまっています。これでは、高速道路の密度という観点でも日本は大きく立ち遅れているというようなことになります。
ところで、この背景にあるのは何かということでありますが、資料の五に参りますが、世界各国の公共投資の比較を示した図でございますけれども、日本と世界の国々のインフラ投資の違い、これが影響しているというふうに考えています。日本はこの二十数年でインフラ投資を半減しました。その一方、世界の各国は、ドイツやアメリカが二・五倍、イギリスが四・六倍、お隣の韓国も三・三倍に増やしているということで、やっぱりちゃんと投資をしている国の高速道路はしっかり整備されている、そういうふうに言えるんではないかというふうに思います。
こうした日本と世界の国々の道路整備水準を比較して率直にどのような印象をお持ちなのか、斉藤国土交通大臣にお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。