黒田東彦の発言 (財政金融委員会)

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○参考人(黒田東彦君) 私どものその考え方としては、二〇一三年の四月に始めた量的・質的金融緩和も、まさに国債を大量に購入すること等を通じてイールドカーブ全体を引き下げるということを狙いにして、それがそれなりに効果があったと思っていたわけですけども、当時、原油価格が非常に大きく下がって、それが、消費者物価の上昇率もせっかくプラスになっていたのがほとんどゼロになってきたということも踏まえつつ、よりイールドカーブ全体を低位に安定させるために、この起点となる政策金利についてマイナス〇・一%というものを導入したというふうに考えておりまして、いわゆる量的な国債の大量の買入れ等によるイールドカーブ全体を引き下げるということ自体が効果がなくなったということではなくて、あくまでもそれをより強化するという意味で行ったというふうに考えております。
 その上で、先ほど申し上げたように、イールドカーブコントロールの場合は、確かに金融調節の手法がマネタリーベースとか国債の購入額ではなくて、まさに金利、政策金利と十年物国債の金利、それによるイールドカーブというふうにしたわけですので、その意味では、御指摘のように、まあ分かりやすいというか、まさに家計とか企業から見れば、マネタリーベースが何十兆円増えるとかいうことよりも、金利について具体的な調節方針を示してもらった方が分かりやすいということは、そのとおりだと思うんですね。
 ただ、こういうところに来るについては、いろんな経緯があってこういうふうになったということは御理解いただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 黒田東彦

speaker_id: 19167

日付: 2023-03-17

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会