後藤茂之の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(後藤茂之君) 新しい資本主義では、我々が直面する様々な社会課題を成長のエンジンへと転換し、そして、成長の果実を分配して更なる成長へとつなげる。この成長と分配の好循環を実現し、力強く成長する持続可能な経済社会を構築していくということを考えております。
昨年六月には、新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画を策定しまして、これに基づいて、昨年末までに、スタートアップ育成五か年計画、資産所得倍増プランを策定するなど、政策の具体化に取り組んでまいりました。また、新しい資本主義の最重要課題である賃上げについては、この春の賃金交渉について平均賃上げ率が三十年ぶりの高水準となるなど、大企業を中心に賃上げの力強い動きが出てきております。
今後、こうした動きを中小企業や小規模事業者にも波及させていく必要があることから、労使の代表の皆さんと政労使での意見交換の場を持ちました。その際、中小・小規模事業者の賃上げ実現には、労務費の適切な転嫁を通じた賃上げ原資の確保が不可欠である点について基本的に合意ができました。このため、取引先と共存共栄を目指すパートナーシップ構築宣言の拡大などとともに、公正取引委員会や中小企業庁における大幅な増員による下請取引の適正化、価格転嫁の促進にも努めているところであります。
加えて、更なる賃上げにつなげる構造的賃上げを実現すべく、リスキリングによる能力向上、職務に応じた適正なスキルの評価、自らの選択による労働移動の円滑化という三位一体の労働市場改革に官民連携で取り組む労働市場改革の指針を六月までに取りまとめるとともに、人への投資の支援を五年で一兆円のパッケージで行っていくということに取り組んでおります。
また、科学技術イノベーション、スタートアップ、GX、DXを重点分野として、官の投資を呼び水として民間投資を大胆に喚起することで生産性や付加価値を向上するとともに、適切な価格付けを通じてマークアップ率を高めて、物価上昇に負けない賃上げやコスト上昇の転嫁のできる適切な支払を通じて賃上げの原資を確保していく。このような連続的拡大が続く成長と分配の好循環を実現していくということでございます。