寺田静の発言 (農林水産委員会)
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○寺田静君 ありがとうございます。
議論が多少平行線のところがあるので、ちょっと一問飛ばさせていただきたいんですけれども。
指摘をさせていただくだけにしたいんですけれども、この団体、さっきの団体の指摘によれば、規模拡大や生産性向上を要件とする事業が増えているとしていて、私も同じように感じております。先ほどからも、この効率的かつ安定的という言葉であるとか経営力のある農業者という言葉が何度も出てきます。秋田県議会でも、機械の購入などに際し、補助はあるといっても、やっぱり三十ヘクタール以上が規模要件とされていることなどが議論をされています。ここにも、国連家族農業の十年が定められ、求めてきたことと、少なくとも国内の、現在の国内政策には大きな矛盾があるように私には感じられます。
先ほどの指摘を繰り返しますけれども、時代遅れ、非効率、もうからないと評価をされ、政策的に支援すべきはこの効率的、もうかる、近代的企業農業というところ。ただ、ここに来て農業の効率性を測る尺度自体が変化をしているというところ、農業の効率性は労働生産性のみで測れるものではないというところなんですね。
その効率的かつ安定的という言葉、レクの中でも何度も出てきたんです。安いから、ただ安いからといって、その肥料や飼料などを海外からCO2を排出しながら運んでくることはどうなのかと。少なくとも、今の農業、畜産業などが苦しくなったのは、こうしたことを経済効率に任せて、過度に経済性のみを重視をして海外に依存してきたのではないか、なんだろうかという問題意識が私の中にはあります。これが本当に効率的かつ安定的と言えるのかと。
この効率的の概念は変化をしているんだと言うべきなのか。むしろ私は、農水省がこの効率的という言葉を使うときには、この効率的という言葉の定義が単に短期的な経済合理性のみを指しているのではないかというふうに感じられます。土地生産性は大規模経営よりも小規模経営で高いとも指摘されていますけれども、限られた国土の有効利用という観点からも家族農業の支援は一層大切であって、大臣も、家族農業は日本の農業の中心であるとか、規模にかかわらず幅広く支援をするということをおっしゃっていると承知をしています。
もちろん、人口減少社会の中で、午前中の質疑の中で御答弁でも、二十年で半減したんだというお言葉もありましたけれども、担い手が減ることから、規模拡大は一定程度は進めなければいけないことは理解はしているんです。ただ、様々な支援策に規模要件のようなものを設けて、結果としてあまたの小規模の家族農家、小規模の農家が苦しんでいて、ここを切り捨てて規模拡大を図っていくようなやり方だからこそ耕作放棄地が増えているのではないかと私は感じます。
あらゆる経営体、あらゆる規模の農家をあまねく支援対象とすべく、新自由的な農業発展モデルを反省しているというこの世界家族農業の十年をしっかりと踏まえて、家族農業を基軸とした政策の転換が必要ではないかと思いますけれども、この一連の議論を踏まえて、大臣の受け止めを最後にお伺いできればと思います。