小林信一の発言 (農林水産委員会)
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○参考人(小林信一君) 御質問ありがとうございました。
まず、アニマルウエルフェアについて、私の考えなんですけれども、日本でやっていないわけではなくして、例えば酪農生産の場合はカウコンフォートという概念があって、牛が非常に環境よく、気持ちよく過ごしているということが牛がたくさんおっぱいを出してくれるということにつながるわけですから、当然生産者も、牛が気持ちよく牛舎の中あるいは牧草で生活してくれるということを一生懸命やってきているわけですね。
一つ問題なのは、先ほど新村さんのプレゼンテーションにありましたけれども、アニマルウエルフェアと生産性とのバッティングのところがあって、これが割と問題になるのはやはり養鶏のところで、例えば密飼いすると、デビークという、くちばしを切らなくちゃいけないとか、豚なんかを犬歯を切るとかそういうような、あるいは断尾だとかいうようなことをやらなくちゃいけないというような、その辺の問題で、そうすると、それは飼い方の問題で、ケージ飼いがいいのか、ストール飼いはどうするのかというような飼い方の問題になっていくと思うんですね。
私が主に申し上げたのは、肉牛とか酪農、肉牛のことなんですけれども、肉牛も、先ほどちょっとお話があったように、過度に霜降りを志向する。そのために濃厚飼料を多給して、今はそれほど大きな問題にはなっていないのかもしれませんが、かつて、やはり霜降りを出すために、肥育中期にビタミンA欠乏症というのにさせるんですよ、わざと。それによって霜降りが、霜降りというのは一種の生活習慣病みたいな、我々の、私もたっぷりあるかもしれませんけれども、そういう状況というのは余り健康的ではないというふうに思うんですけれども、それで突然死するというふうなことがあって、そういうふうな飼い方ということも、知られてはいないんですけれども、知っているところは批判するというところがありました。
やはり草食動物ですから、草食動物というのは、人間が食べられない食料を牛が自分のおなかにある牧場で草を分解して、微生物によって分解してもらってたんぱくにするという、そういうすばらしい働きを持っている生き物ですから、その、何というんですかね、特徴を最大限生かすような飼い方をするということが必要ではないかと。
特に、日本は農地がないないと言いながら、今もう本当に耕作放棄地の統計なくなったんで分かんなくなっちゃったんですが、まあ四十万ヘクタールとか、あるいはかつて六百万ヘクタールあったのが二百万ヘクタール減っているわけですから、それだけもったいなくしている。これをもっともっと活用するということが、放牧ですとか、牛もヤギも羊も、あるいは私、鹿もやっているんですが、鹿の放牧というのもあるんじゃないかと思っているんですが、そういう形でいろいろ考えることができるというふうに思います。
鹿の肉は非常にいいですよ。鉄分豊富ですし、是非食べていただきたいと思います。余計なことで失礼しました。