赤池誠章の発言 (文教科学委員会)

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○赤池誠章君 自由民主党の赤池誠章です。
 我が国が抱える課題の根幹は何か。それさえ分かればあらゆる課題が解決するほど単純な話ではありません。ただ、少なくとも課題解決の近道になるはずだと思い、常日頃そういった問題意識を持って議論に臨んでいるところであります。
 一昨年の参議院の決算委員会、そして昨年十月の当委員会での質疑でも申し上げたのですが、私には国家意識の欠如によって引き起こされている課題が多いように思われ、常にその問題意識を軸に質問をしてまいりました。
 我が国は、長い歴史と文化を持ち、我々、日本国籍を持つ日本人であることは事実である、なのに、なぜ明示的に国家意識を持つことがあえて避けて通るのでしょうか。さきの大戦の敗戦による連合国軍の占領政策の影響なのか、占領中の大改正を余儀なくされた現行憲法の呪縛なのか、主権回復後、既に七十年以上たっているのに、なぜいまだ自らの憲法を改正することすらままならないのかと。
 今般のコロナ禍、頻発する自然災害を始め、ロシアのウクライナ侵略や北朝鮮の弾道ミサイル連射、チャイナの大軍拡等、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しくなってきております。長年低迷する経済状況により、少子化、高齢化、人口減少社会の本格的到来、将来のみならず現在進行形で生きることに不安を持つ国民が増えていることと言われております。
 ただ、国家、社会の在り方について、誰にとっても完璧に整備することは残念ながらできません。とはいえ、少しでもより良い国家、社会を目指す過程において、国民それぞれが生きる力や知恵を身に付け、協働し、議論を尽くし、時には議論が紛糾しても折り合い、合意を取り付け、何とか課題解決をできるだけ速やかに図っていくことが求められています。
 にもかかわらず、残念ながら建設的な議論すらままならないことが多いようにも思います。部分最適が行き過ぎて多数の利益が軽んじられるような不均衡な議論、一周回って結局元に戻る議論、広く全般的に対応することでほぼ全てが包摂されるようになっているのにわざわざ細分化することで漏れが発生しているような議論等々、議論の中身以前の課題が幾ら何でも多過ぎると感じております。
 今般、ますます厳しくなりつつある環境を考えると、時間は待ってくれません。同じ議論をするにしても、より建設的に、より合理的に展開することでより多くの課題に向き合うことができれば、少しでも結果は変わってくるのではないかと思います。
 今、既に、文科省の取組においては、応用力、活用力をどう高めていくかという点や、学力の三要素、特に思考力、判断力、表現力をどう習得させるかなど、教育課程が変わりつつあります。
 しかしながら、コロナ禍やロシアのウクライナ侵略、物価高問題を始め、近いうちに大地震や火山の噴火が発生する可能性が高いという分析もあり、我々が置かれている環境が日々厳しくなってきております。文科省が推奨する生きる力以上に、生き抜く力が必要になってきております。
 昨今、災害にどう備えるかという点は、国民に浸透しつつあると思います。我が国は元々自然災害が多い国であり、様々な経験を踏まえ研究が行われ、人々の努力により、風水害や地震、火山噴火等のそれぞれの災害に対する防災・減災、国土強靱化の対策が進んでまいりました。しかしながら、コロナ禍という感染症の大流行があり、夏になれば熱中症が発生し、そして、それに風水害が追い打ちを掛けるという事態が発生しております。複合災害です。
 加えて、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しくなりつつある今、いわゆる有事の想定もしておかなければなりません。もっと言うと、自然災害と有事が同時に起こる最悪の事態も考えておかなければならないと思います。
 先ほど申し上げましたとおり、全てに完璧な制度や仕組みは存在しない以上、我々が置かれている環境が厳しくなりつつあるという現実は現実として受け止め、国民全体にしていかにして生き抜く力を備えてもらうか、この大変責任重大な任務を文科省が背負っていることをいま一度認識するべきだと思っています。
 以上のような根本的な思いの下、本日は、永岡桂子文部科学大臣、所信を踏まえまして、我が国の文部科学政策の現状と取組についてお伺いし、改めて課題の受け止め方を考えたいと存じます。
 まずは、学校での危機管理、災害対応と国民保護の対処についてお伺いしたいと存じます。
 先ほど来申し上げておりますとおり、これからは生き抜く力を付けることが重要になると思いますが、制度や体制においてでき得る備えはしておく必要があります。まず、その現状を伺います。

発言情報

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発言者: 赤池誠章

speaker_id: 5194

日付: 2023-03-09

院: 参議院

会議名: 文教科学委員会