仁比聡平の発言 (法務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○仁比聡平君 今御紹介のあった拘禁反応について、私たちが目の当たりにしてきたのは袴田さんです。お配りした資料の一枚目の新聞記事、左側の欄、御覧いただいたらお分かりですけれども。
一九八〇年の十二月、死刑確定から間もないときに、お姉さんの秀子さんと面会をした袴田さんは、昨日処刑があった、隣の部屋の人だった、お元気でって言っていたと語ったことを境にして変調は著しく、面会を拒むようになりました。約三年半ぶりに対面した際は、姉さんじゃない、偽物だと口にし、面会した医師には、死刑判決は儀式で書いただけ、事件などない、無罪の判決をもらっていると語り、妄想性障害などと診断をされました。二〇一四年三月に自宅に戻りますけれども、浜松市内の家に帰ってきてから約二か月間、部屋の中を毎日十時間ぐるぐる歩き続けた。
これが拘禁反応と、そして釈放されても消えないという状態であり、昨日、名古屋刑務所の保護室で、恐らく拘禁反応であろうと私は思いましたけれども、お二人ほどそうした様子をビデオを通じて拝見をいたしました。
この拘禁反応について、衆議院の法務委員会で、二枚目の資料ですけれども、二〇〇三年五月二十一日に、当時日本医師会常任理事として西島英利参考人、その翌年自民党の参議院議員になられましたが、こう意見を述べられています。
拘禁反応に対しては、一番大きなのは拘禁昏迷という状況があると、無動無言、外部からの刺激には全く反応しない、食事を取らない、失禁をする、全く動かない、こういう状況の方々に対しては、やはり精神科としての専門的な医療をする必要性があるであろうと。
先ほど矯正局長からお話があったのもこうした趣旨だと思うんですよね。
遡って、昭和四十年版の犯罪白書の未決拘禁者処遇上の問題点という項には御覧のとおりの記事がありますけれども、ちょっと時間がありませんから一点だけ、真ん中ほどに、また、拘禁の影響は、心因反応としての拘禁反応を誘発し、単に心的症状のみならず、消化器系、循環器系などに身体的反応をもたらすことは既に知られているところであるという記述がありますが、これ、矯正局長、そのとおりですか。