福山哲郎の発言 (本会議)

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○福山哲郎君 まずは、トルコ・シリア地震の被災者にお見舞いを申し上げ、ウクライナでの戦争の一日も早い終結を願います。
 ただいま、院議をもちまして在職二十五年の栄えある表彰を福島みずほ先生、櫻井充先生、鶴保庸介先生とともに賜りますことは、身に余る光栄であり、望外の喜びであります。心から御礼を申し上げます。ありがとうございます。
 また、関口昌一自民党参議院議員会長より御丁重な御祝辞を賜り、誠にありがとうございました。重ねて、尾辻議長を始め同僚議員の先生方にも、このような機会をいただき、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 私が高校一年のとき、父が事業に失敗。住宅、工場を失い、行方不明。母と私、弟の三人は何の見通しもなく、母の実家がある京都に向かいました。夜逃げ同然でした。生活費を稼ぎながら、翌年、府立嵯峨野高校に入学。二度目の高一でした。とても自由な校風で、貧乏な私にも居心地の良い空間でした。リベラルな政治信条はこの頃培われたのかもしれません。
 新聞配達、パックずし作り、ゴルフ場のキャディー、バイトばかりの高校生活でした。そんな折、学問の神様、北野天満宮が創設した奨学金制度で月一万円をいただくことになり、これをきっかけに大学進学を真剣に考えるようになりました。どれほど有り難かったか分かりません。この経験から、民主党政権時、念願だった所得制限のない高校無償化を実現。その結果、中退者が大幅に減少し、本当にうれしく思いました。
 私のようなマイナスから出発した人間でも、努力すれば国家の中枢で働くことができる、そのチャンスの存在と社会の懐の深さが日本の底力だったのではないでしょうか。社会全体に人を応援する優しさや心の余裕があったように思います。残念ながら、今の日本は、自己責任の濫用、格差の拡大、中間層の剥落と非正規を含む低所得者層の増加、LGBTや女性差別、社会の分断が加速しており、どこか窮屈で息苦しくなっているように思います。
 そんな私が、マイク一本持って京都の町に立ち、政治活動を始めたのが一九九五年。九六年総選挙に立候補するも落選。二年後の九八年参院選。自共の指定席と言われた京都選挙区でトップで勝たせていただきました。初当選でした。自来、五期二十五年にわたり、浅学非才の私が京都での議席をいただいています。私の知らないところで、京都で、お一人お一人の有権者のお力を賜り、御支援をいただいたおかげであり、感謝の気持ちでいっぱいであります。
 政権交代可能な二大政党をひたすら目指してきました。また、ライフワークである地球温暖化問題を中心に、長く環境委員会に属しました。
 そして、二〇〇九年の政権交代。あのときの国民の期待の大きさと政権を担うという高揚感は言葉では言い尽くせません。結果として、三年三か月での下野となり、未熟であったこと、国民の期待を裏切ったことなど、内心じくじたる思いでいっぱいであり、痛恨、無念の極みです。
 しかしながら、外務副大臣として気候変動問題の国際交渉を担い、COP15での徹夜の交渉。アフガン支援、ODA改革、核軍縮等々を担当し、外交のリアリティーを経験しました。また、菅内閣の内閣官房副長官として、政治家として絶対に忘れてはならない二〇一一年三月十一日、東日本大震災。被災地の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。原発事故担当として福島と向き合う日々でした。全村避難のお願い、放射能被害の対応に追われました。私が政治家として原発のない日本をつくりたいという思いは、あの事故に直面した政治家としての未来への責任と使命だと考えています。
 そして、二〇一七年総選挙直前に、枝野幸男衆議院議員とともに立憲民主党の結党に参画。告示十日前だったにもかかわらず、多くの国民の支持をいただきました。その後、この参議院でも一人一人と仲間が増え、今では四十名の会派となりました。野党第一党の幹事長としての四年二か月は、真っ当な政治、差別のない、誰一人取り残さない政治を掲げ続けてまいりました。
 党派を超えた多くの政治家との出会いが今の私を形作っています。晩年の野中広務先生には温かい御指導を賜り、京都府障害者団体連合会会長を引き継がせていただいています。武村正義先生には長年にわたり御指導を仰ぎ、仙谷由人先生には政治のイロハを教えていただきました。当院では、江田五月先生、鴻池祥肇先生、数え上げれば切りがありません。心から感謝を申し上げます。
 自ら二十五年を振り返ったとき、一体何を実現してきたのかという自責の念に駆られます。しかしながら、改めて、山積する日本の諸課題にこれからも懸命に取り組み、京都、日本のために働く、その思いはいささかも変わるものではありません。
 これまで長年にわたりお支えいただいた京都府民、後援会の皆様、京都の経済界、連合京都の皆様に改めて感謝を申し上げるとともに、今は亡き父母、わがままな私を支えてくれた妻、息子、弟、多くの友人に、そしてスタッフの皆様に深く謝意をささげます。
 今日は、このような機会をいただいたことに心から感謝を申し上げ、終わりとしたいと思います。
 誠にありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 福山哲郎

speaker_id: 23476

日付: 2023-02-08

院: 参議院

会議名: 本会議