鶴保庸介の発言 (本会議)

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○鶴保庸介君 ただいま、院議をもちまして在職二十五年の永年在職議員として栄えある表彰を賜りますことを大変光栄に存じ、心から御礼を申し上げたいと思います。
 また、尾辻議長、関口議員会長より御懇篤なる御祝辞を賜りましたこと、深く感謝を申し上げたいと思います。
 同時に、同じようにお祝いを受ける我が同僚議員であります福島先生、櫻井先生、福山先生、またこれからもよろしくお願いをいたします。
 私の政治家としてのスタートは、父の関係で知己を得た国際政治学者の若泉敬先生との出会いに始まります。小学生の頃の私に、今のままでは日本は滅ぶかもしれない、志を立て、努力をしなさいと繰り返し諭されたことを覚えております。当時の私は、戦後復興に情熱を傾けた世代のこの強烈な危機感に興味を持つ程度で、何ら負うことなく過ごしてまいりました。普通の子供でした。先生が死の間際、周囲の方に後進に我が志を継いでくれという意味の伝言をされていたと聞きまして、命懸けで国を思う気持ちに感銘を受けて九六年十月の第四十一回衆議院選挙へ出馬をさせていただいたいきさつがございます。
 その選挙では見事に落選をいたしましたが、地元有権者の温かい励ましをいただき、二年弱の浪人生活を経た第十八回参議院選挙に当選することができました。
 以来二十五年、幸運にも私は様々な出会いに恵まれ、たくさんの政策に携わらせていただくことができたように思います。
 ETCを使用した高速料金の弾力化、地方の建設会社の支援策、災害協定の見直し、NETIS登録を迅速化することや、中古住宅市場を活性化させる、また、空き家対策、IWC、鳥獣被害、ジビエ活用策、新技術の社会実装を目指したSBIR制度などスタートアップ支援策、ドローンの登録制度なども最近になって取り組んでおります。
 振り返れば、いまだ道半ばと言わざるを得ないものもたくさんございますが、都度都度、問題提起をし、それを支えてくれた仲間の力によって、思い出せないほど多くの政策に関与させていただいたと自負をしております。
 その中でも、観光は最も長く携わってきた分野の一つであります。
 今では想像しにくいことではありますが、観光庁が立ち上がる前の党調査会事務局長としての私の役割は、出席する議員の数の確保でございました。観光庁が立ち上がってからも、インバウンド一千万人の壁を超えるために奔走した毎日。成田に一千万人目のインバウンド客が入国した際は、関係者と苦労話をして抱き合ったことを覚えておりますし、また、そのことを今も私の誇りとするところでございます。
 そして、その経済効果をより深化させようと、後の爆買いにつながる免税の対象品目を広げる作業や、民泊制度の基礎をつくり、イベント民泊で地方創生につなげようとしてきたことなどは、つらいことも多かったですけれども、私を確かに成長させてくれました。
 また、参議院としても、厚生労働委員長、決算委員長、議院運営委員長等、多くの役職をいただいてまいりました。特に、決算委員長時代には、決算の提出日を早めるために会計検査院を視察したことや、議院運営委員長時代には、二度目の子ども国会を開催をし、東日本震災のときに超党派で震災関連の写真展を議員会館通路で開催させていただいたことなどは、各会派と参議院職員の皆さんの協力なしにできたことではありませんので、改めてこの場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。
 社会は変えられる、このことを強く信じてきた四半世紀でありました。しかし、それには忘れてはならないこともあると思います。多くの人の支えと協力があって結果につながるものであること、提言をするだけでなく、その運用にまで自ら責任を負うこと。
 そして、今日、複雑極まる国際情勢にあって、技術的にも経済的にも強い国づくりをしなければなりません。そして、その結果はすぐにでも求められています。そのためには、日本国全体が失敗を恐れず挑戦を繰り返す、そして、結果より挑戦した者こそが称賛される、そんな社会でなくてはならないと思っています。
 私は、一昨日、五十六歳になりました。思えば若くして当選させていただいたものだと危うさを感じることもないわけではありませんが、だからこそ、生ある限り、いただいた御縁に感謝をしつつ、自らの使命を自覚して、今後も努力をしてまいりたいと思います。
 最後に、お世話になりました和歌山を始めとする各地の後援会の皆様、引き上げ、御指導を賜りました先輩、同僚、事務所スタッフ、全ての皆様に感謝を申し上げ、私の在職二十五年の御礼の御挨拶に代えさせていただきます。
 本当に長い間ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。(拍手)
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発言情報

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発言者: 鶴保庸介

speaker_id: 4118

日付: 2023-02-08

院: 参議院

会議名: 本会議