岸田文雄の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(岸田文雄君) 松川るい議員の御質問にお答えいたします。
先般の私のウクライナ訪問についてお尋ねがありました。
今回のウクライナ訪問においては、ロシアによるウクライナ侵略によって生じた被害などの状況を直接視察するとともに、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行い、自らの目と耳で、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙について改めてその実態を確認することができました。
ゼレンスキー大統領との会談においては、広島サミットにおいて、G7として法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を改めて明確にするとともに、G7の結束を維持してウクライナを力強く支えること、また、国際社会の直面する食料問題などにもしっかりと取り組むこと等について伝達しつつ、同大統領の広島サミットへのオンラインでの参加を招待し、快諾を得ました。
さらに、私から、表明済みの総計七十一億ドルの支援を着実に実施していくこと、今般、更に総額五億ドルの新たな支援策を決定したことについて伝え、ゼレンスキー大統領から深甚なる謝意が表明されました。
防衛装備移転についてお尋ねがありました。
国家安全保障戦略に記載しているとおり、防衛装備品の海外への移転は、特にインド太平洋地域における平和と安定のために、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や、国際法に違反する侵略を受けている国への支援などのための重要な政策的な手段です。
防衛装備移転三原則や運用指針を始めとする制度の見直しについては、こうした観点から結論を出していかねばならない課題であると認識をしており、議論を進めてまいります。
私のウクライナ訪問時の情報管理についてお尋ねがありました。
今般のウクライナ訪問に当たっては、厳重な保秘を前提に、ウクライナ政府等と慎重に調整を重ねた上で、秘密保全、安全対策や危機管理面等において遺漏のないよう最適な方法を総合的に検討をいたしました。また、厳に限られた者に限り情報管理を徹底をいたしました。
具体的な方策について詳細に申し上げることは控えますが、具体的な安全対策や危機管理対策、情報管理については万全を期した措置を探りました。
また、御指摘の危険地における報道の在り方については、安全対策や情報管理等の観点から不断に検討を行ってまいります。
自衛隊による海外での要人警護についてお尋ねがありました。
自衛隊は自衛隊法等の法令に基づいて海外に派遣されるところ、自衛隊を我が国の要人の警護のみを目的に海外に派遣する明示的な規定はありません。
その上で、一般論として申し上げれば、要人を含め領域内に所在する外国人の保護や安全の確保は、一義的には領域国の警察当局等の機関が行うものと考えております。
いずれにせよ、今般のウクライナ訪問に当たっては安全対策等に万全を期したところであります。
グローバルサウスについてお尋ねがありました。
世界の諸課題に国際社会が協力して対応していくため、いわゆるグローバルサウスの国々との関係を強化していく必要があります。その際、我々は、相手国・地域の歴史的、文化的背景をしっかり虚心坦懐に理解をし、その立場に寄り添っていく必要があると考えています。その上で、国際社会が力でなくルールに基づき動かされていくべきとの原則の共有を図っていくことが重要です。
今般発表したFOIP新プランでは、新たな四つの柱を打ち出し、グローバルサウスとの間でも幅広い分野での協力に取り組むことなどを明確にしました。各国と連携しつつ、取組を拡充してまいります。
対中外交についてお尋ねがありました。
日中両国間には、様々な可能性とともに、数多くの課題、懸案が存在します。同時に、日中両国は地域と世界の繁栄に大きな責任を有しています。昨年十一月の日中首脳会談で得られた前向きなモメンタムを維持しながら、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案を含めて対話をしっかりと重ね、共通の課題については協力をする建設的かつ安定的な関係を日中双方の努力で構築してまいります。
その上で、林大臣の訪中については、中国側から改めて招待があったところであり、引き続き具体的な時期を調整してまいります。(拍手)
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