岸田文雄の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(岸田文雄君) 森本真治議員の御質問にお答えいたします。
まず、政治資金パーティーについてお尋ねがありました。
大臣等規範は、公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する観点から、内閣総理大臣その他の国務大臣等が自ら律すべき規範として定められたものであります。
同規範においては、自粛すべきパーティーについて特に定められた基準はなく、各国務大臣等が国民の疑念を招かないよう良識の範囲で適切に対応すべきものであり、お尋ねのパーティーについては同規範に抵触するものではないと考えております。
そして、G7広島サミットのロゴマークの使用についてお尋ねがありました。
ロゴマークの使用は、G7広島サミットの機運醸成のための主要なツールの一つであり、外務省が定める使用承認条件にある特定の政治、思想、宗教等の活動を目的とした使用とは、ロゴ使用の主な目的が特定の政治思想等を普及することにあると認められるケース、これを想定しているものと承知をしております。
今回は、ロゴ使用の目的がそういった特定の政治思想等を普及することではなく、サミットの広報、PRを通じた開催機運の醸成にあると認められたため、基準に合致するものとして申請が承認されたものであると承知をしております。
高市大臣の発言等についてお尋ねがありました。
総務省が公表した行政文書については、正確性に疑義が示されたことから、総務省において精査を進め、先週までに総務省からその結果について予算委員会に報告があったものと承知をしております。
高市大臣は、当時の総務大臣としての知見に基づき、行政文書の内容と高市大臣自身の認識が異なっていることについて国会で説明を続けてきたと承知をしております。引き続き、国会審議に真摯に対応し、丁寧に説明をしてもらいたいと考えており、高市大臣を罷免する理由はないと考えております。
そして、インドの立ち位置と今後の日印関係についてお尋ねがありました。
インドは我が国と基本的価値や原則を共有する特別戦略的グローバルパートナーであり、二国間や日米豪印等を通じて幅広い分野での協力を行っています。
また、日本はG7議長国として、法の支配に基づく国際秩序の堅持や、グローバルサウスと呼ばれる国々との関係強化を重視しております。この観点からも、G20議長国であるインドとの連携を一層強化してまいります。
FOIPの新プランに関し、効果的なODA及び国家安全保障戦略との関係についてお尋ねがありました。
ODAは我が国の外交の重要な政策ツールです。FOIPの理念の実現のためにも、ODAの戦略的活用を一層進めるとともに、引き続き、様々な形でのODAの拡充、そして実効性向上に努めていきます。
また、FOIPのための新たなプランでは、歴史的転換期におけるFOIPの考え方や取組を具体的に示しつつ、FOIPの実現に向け、各国との連携を強化し、地域の平和と安定を確保していくこと等を明らかにしており、その内容は国家安全保障戦略に沿ったものとなっております。
新規の対ウクライナ支援及び情報保護協定の締結の意義についてお尋ねがありました。
今般の日・ウクライナ首脳会談で表明した新たな支援内容については、エネルギーや殺傷性のない装備品に係るウクライナ側のニーズを踏まえながら、ウクライナ支援を強力かつ迅速に推進する重要性等を勘案し、決定した次第です。
情報保護協定については、その締結によりウクライナ政府との間で情報共有がより円滑にかつ迅速に行われるようになることで、我が国の外交・安全保障分野を始めとする活動の強化に資することが期待されるものであると考えています。
中国の十二項目の提案についてお尋ねがありました。
ロシアはウクライナに対する攻撃を続け、プーチン大統領は、併合したウクライナの一部地域は交渉の対象ではないとの趣旨の発言を行うなど、歩み寄ろうとする兆しは一切見せておりません。
中国が発表した文書に関し、ゼレンスキー大統領は、理解できる点も合意できない意見もあるとした上で、全てのロシア軍の撤退が規定されていないのであれば不適切であると述べたと承知をしています。いずれにせよ、ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むかは、ウクライナの人々が決めるべき問題であると考えます。
我が国は、ウクライナ情勢をめぐって中国とも意見交換を行ってきておりますが、引き続き責任ある対応を強く求めてまいります。
対ロ制裁を効果的なものとするための対策及び制裁に加わらない国々への働きかけについてお尋ねがありました。
我が国は、G7を始めとする国際社会と緊密に連携し、厳しい対ロ制裁措置を迅速に実施してきました。特に、ロシア産石油プライスキャップ措置は、ロシアのエネルギー収入を減少させつつ、世界的なエネルギー市場の安定を確保するという目的の下で一定の効果が出ていると考えています。制裁を一層効果的なものとするためには、制裁の回避、迂回対策、これが重要です。我が国としても、制裁の目的や効果について丁寧に説明するなど、第三国への働きかけを行い、制裁の実効性を確保すべく努めていく考えです。
G7広島サミットへの韓国の招待についてお尋ねがありました。
尹政権の発足後、韓国とは様々な意思疎通を継続してきており、安全保障環境への対応についても意義ある戦略的議論を重ねてきています。
尹大統領は、インド太平洋戦略を発表するなど、地域の平和と繁栄にコミットする積極的な対外姿勢を示しており、日本としても、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、また、国際社会が直面する様々な課題への対応において韓国との協力ができると考えております。
こうした点を踏まえ、韓国がG7との議論に参加することは有意義であると考え、招待を決定いたしました。
戦時下における原子力施設の保護についてお尋ねがありました。
原発の攻撃を含め、ロシアによる一連の行為は国際法違反であり、決して許されない暴挙です。ロシアに対し、このような蛮行を即座に停止するよう求めます。
また、G7各国とも連携しつつ、ウクライナの原子力安全及び核セキュリティーの強化のため、IAEAの取組、これを引き続き後押ししてまいります。
こうした考えの下、G7広島サミットでは、G7議長国として、国際社会の連携の下で適切に対応すべく、リーダーシップを発揮していきたいと考えております。(拍手)
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