黒田東彦の発言 (予算委員会)

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○参考人(黒田東彦君) 消費者物価の上昇率は、御案内のとおり、足下三%程度ということで二%を上回って推移しておりますが、これは主に輸入物価の上昇を起点とした価格転嫁の影響によるものであります。
 先行きの消費者物価の前年比は、政府の経済対策によるエネルギー価格の押し下げ効果に加え、輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響も減衰していくことから、二〇二三年度半ばにかけて、二%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと見ております。この間、消費者物価の基調的な上昇率は、需給ギャップの改善や中長期的な予想物価上昇率あるいは賃金上昇率の高まりなどを背景に、物価安定の目標に向けて徐々に高まっていくというふうに考えておりますが、その実現にはまだ少し時間が掛かるというふうに見ております。
 したがいまして、現在は、物価安定の目標を持続的、安定的な形で実現するまでになお時間を要する状況でありますので、出口戦略について具体的に論じるのは時期尚早であるというふうに考えております。
 なお、植田新総裁につきましては、実は私は昔から個人的によく存じ上げておりまして、まさに我が国を代表する経済学者であるとともに中央銀行の実務にも精通しておられまして、今後、理論、実務の両面で日本銀行をリードしていただけるものというふうに考えております。したがいまして、私から特に何かアドバイスめいたことを申し上げるつもりはありませんが、もちろん、総裁を引き継ぐに当たって必要な事項はきちんとお話しさせていただくというつもりでございます。

発言情報

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発言者: 黒田東彦

speaker_id: 19167

日付: 2023-03-28

院: 参議院

会議名: 予算委員会