高良鉄美の発言 (政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会)

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○高良鉄美君 非常に前向きな御意見と、もう恐らくこの今の答弁を聞いてとても喜んでいるんだろうと思います。
 沖縄県民だけじゃなくて、朝鮮半島の出身の方々同様、もちろん日本国民もそうですけれども、やはり先祖を敬って、死者の尊厳を守って丁重に弔うということがありますけれども、沖縄は今、辺野古の埋立工事に、沖縄戦の激戦地区であった南部地区の遺骨が交じった土砂というのを埋立てに使おうという候補地に挙がっていますが、これは、やはり日本全国の兵士ですから、死者を何度も踏みにじるような行為ではないかと、許し難いというようなことを申し上げて、次の質問に入りたいと思います。
 国際関係の、国際情勢の分析について伺います。
 最近、米国など民主主義国が結束をし、権威主義国家、特に中国やロシアに対抗するのだという議論が、政府からも、与野党の政治家からも、世の中でも多くされています。でも、このような構図で世界を見ると、米国を中心とする側が世界で主流となる見込みがどの程度あるのか、世界をきちんと情勢分析した上で議論されているのか、冷静に分析する必要があります。
 お配りした資料、今のこの三枚目ですけれども、赤い色と青い色で資料があります。この構図で見ますと、対米貿易と対中貿易とどちらが多いか、各国ごとに塗り分けてみた図です。世界の圧倒的多数の国が、中国との貿易の方が米国との貿易より多いということです。
 これをまた世界の中でロシアに対する制裁ということについて見ると、要するに対ロ制裁に参加した国としていない国ということで見てみますと、国連では確かにロシアに対する非難というのがありましたけれども、制裁ということに関して、対ロ制裁に参加した国は世界では少数派になっていると思います。
 そして、アジアでは、この対ロ制裁に参加した国は、日本のほかに韓国とシンガポール、国というわけではないでしょうけれども、台湾、それだけです。西アジア、中南米、アフリカはゼロです。制裁を加える国が増える動きはなく、逆にシンガポールでは、最近シンガポールの首相がロシアは敵ではないと発言したと承知しています。制裁解除はしていないようですけれども、これが事実であれば大きく軌道修正をしたということになるかと思います。
 その他、日本のテレビ、新聞、これだけを見ていると分からない大きな動きが最近たくさん出ています。アメリカのドルから脱却しようとする各国の動きやあるいはBRICS拡大の動きなど、激動と言ってもいいと思います。
 我が国の最大の原油輸入先であるサウジアラビアは、先月の二十九日、上海協力機構に参加する決定を閣議で了承しました。上海協力機構への参加は、昨年十二月に中国の習近平国家主席がサウジを訪問した際に協議されたもので、対話パートナーという形の国の地位というのは、サウジはもうそうなってきているわけですけれども、中期的にはもうサウジが加盟をすると、上海協力機構にですね、そういった第一歩になっているんじゃないかなと承知しています。御存じのとおり、上海協力機構には、中国、ロシア、インド、その対抗国とも言われますパキスタンも入って、イランも入っていると。十か国に達しようとしています。
 そういう状態で、日本が国際社会の中でそうなってほしいという願望と現実の情勢は、分析はしっかり分ける必要があると思います。いわゆる民主主義対権威主義との構図で世界を見た場合にどちらが優勢か、これ願望ということではなくて、将来の方針でもなくて、日本の施策をこれからつくる場合に、その前提として政府はどのように今分析をしているのか、お聞きしたいと思います。

発言情報

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発言者: 高良鉄美

speaker_id: 17859

日付: 2023-04-07

院: 参議院

会議名: 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会