植田隆子の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○参考人(植田隆子君) ありがとうございます。
 既存のものとかぶらないということが重要だと思います。そのために、それから日本の安全にとってどのように寄与するかという視点で、どこか抽象的なことを考えているわけではございません。ですから、先ほども申し上げたように、日本の地理的に非常に近いところに北朝鮮、それから中国、ロシアという国があると。そういう国と軍事的な衝突に、偶発的な事故からでも発展しないような枠組みが必要であろうと。
 こういうことをお考えの方はほかにもいらっしゃるわけではございますけれども、私自身の経験から、在外経験などからは、やっぱり組織体は必要だろうということは、ヨーロッパ方面というのはもう組織でがんじがらめになっているような、国の数が空間が狭い割に多いのでそういうことも調整上必要なんだと思うんですが、それがまた外交的な解決にもつながると。
 ですから、同じような発言になりますけれども、EUのような統合体というのは簡単にはほかの地域でつくれないし、あれは特殊なケースだとは思いますが、EUの加盟国内では戦争は廃絶されていると私は断言をしていいと思うんですね。だけど、その手前の段階でも地域協力というのはプラスになることが多いだろうと。
 それで、先ほど申しましたように、日本の至近距離に今申し上げたような国があると、で、リスクを下げないといけないと、一体どうするのかと。
 もちろん、バイラテラル、バイでやると、二国間で接触してやるという方法があると。それにカバーを掛ける上で地域的に恒常的に機能するには組織体をつくるしかないと。ですから、組織体というのは基本的には事務局を置いて、そこで隔週にでも大使級で会議をして、それが何を取り上げるかというので、私としては、対立案件ばかり取り上げずに、どういう協力をすればいいのかというような建設的な議題だけでやるというような合意がその北太平洋地域の七か国間ででもできないだろうかと。初めから北朝鮮というのが難しければ、それから戦争中のロシアが難しければ、もう少し小さいので始められないんだろうかと。それは、やはりイニシアチブを取る国が必要で、通常はやっぱり言い出した国がその小さい事務局とか会議場を引き受けるというのが私の外交上の経験では普通なんだろうと。
 ですから、本当はと言ったらちょっと変かもしれませんが、中立国があればいいのですが、私がちょっと、その中立国の適当な国がその地域にはないんですね。無理やりどこかの中立国を入れるといったってというのがありまして、そうした場合、もし日本の、日本が腹をくくってやるぞというふうに言った場合に、その会議をやる場所とか小さい事務局とか、そういうのはやっぱり日本に引き受けるしかないし、交通の便がいいのは東京だろうと。
 で、東京がいいという理由はほかにもあって、既に関係国は大きな大使館を持っているので増員はしなくてもできるかもしれないと。ただ、米国は、在外での行動を見ていると、とにかく大使館が大きいんですよね。それで、物すごい人がつぎ込んであると。ですから、もう一つ東京に米国の代表部ができるかもしれないと。まあ、ちょっとこれかなり空想めいているかもしれませんが、デザインとしてはそういうことでございます。ただ、これはもう詰まるところ、研究者とか官僚レベルの話ではなくて政治決定だと思います。

発言情報

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発言者: 植田隆子

speaker_id: 28267

日付: 2023-02-08

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会