植田隆子の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(植田隆子君) 最近、NATOのストルテンベルグ事務総長が日本を訪問をされ、講演もなさるという活動をされました。それで、私は、その日本での迎えられ方を見ていて、ここ十年ぐらいでNATOの位置付け自体が日本で非常に大きく変わってきたと思われます。私が九〇年代の初め頃にNATOに出入りしていた頃は、非常に日本とNATOは遠かったです。ですから、その頃と比べますと、随分、ここ三十年ぐらいでですかね、交流の度合いも増していったし、軍事同盟に対する何か不安感というんでしょうかね、それが日本の側にもなくなっていったということだろうと思います。
それから、別途、日本とEUの関係も、大変な経済摩擦から、EPAもでき、SPAも暫定発効するということで非常に関係が近くなっていって、大きくこれらの組織との関係は変わっていったと思います。
で、NATOとどのようにお付き合いをするのかということでございますが、基本的にNATO条約を、お配りした資料の中に、参考資料のこれは三ページ目ですかね、北大西洋条約機構の五条ですね、五条任務というので、これは集団防衛が発動すると。日米安保と異なっており、相互に援助義務が掛かるという同盟のシステムでございます。
日本のNATOとの協力というのは、具体的な、侵略された場合の援助義務の発動ということではなく、広い意味での防衛協力という形で交流が進んできていると思いますし、地理的な空間に関わらない、例えばサイバーとかですね、様々な分野で交流をする意義はあろうかと思います。
これからも交流は進んでいくと思いますし、日本の方も、現地でも、恐らく必要があってのことだと思うのですが、既にベルギー大使館の大使がNATO代表部の大使を兼任しており、独立した大使を置くようになると思いますので、交流は進んでくると思います。ただ、やはり集団防衛機構でありますから、その内側に入るということはちょっと想定をされていない交流になろうかと思います。