佐野利男の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○参考人(佐野利男君) ありがとうございます。
 おっしゃるとおり、やっぱり今回の核の恫喝、プーチンのやっていることは核兵器の価値というのを、政治的な価値を上げてしまいましたですよね。特にウクライナ、ソ連が崩壊した後、実はあそこに旧ソ連の核兵器が五千発残ったわけですよね。それを、ブダペスト覚書という、アメリカの当時はクリントン、それからメージャー、それからロシア、エリツィンでしたかね、三か国がウクライナの安全を保障するからといってこの五千発をロシアに戻したんですね、ロシアに移設した。それさえも破られた。このウクライナ・モデルが破られたというそのインパクトは大きいと思いますね。非核化と我々言いますけれども、非核化のウクライナ・モデルが破られたということは国際的に大きな悪影響を今後及ぼしていくと思いますね。
 では、それをどういうふうに間違いなんだということを、かというのは非常に難しいんですけれども、やはり私はその地域における同志国との同盟ですかね、例えば、先ほど申し上げましたように、スウェーデン、フィンランドがNATOに入る、集団安全保障体制の中に入ってくるとか、その地域の持っている安全保障体制に自分たちも入っていくということが必要ですね。そういうことが一つ考えられると思います。
 それから、私、核兵器禁止条約について余り今日いいことを言わなかったと思うんですけれども、核兵器禁止条約のたくさんいい面があるんですよね。それはどういうことかというと、私、実際のその準備過程に身を置いたんですけれども、核兵器をおとしめるということになっているんですよ。おとしめて、禁止する、廃絶する、スティグマタイズという言葉を使いましたが、おとしめる。
 どういうことかというと、核兵器を持っているから国家に格がある、国家の格ですね、格があるんだと間違っている国があるんですね。P5もN5も、私、実はそういう面があって、核兵器持っているから一流国だというふうに思っている節があります。そういうものに対してまともに、いや、核兵器持っているというのは恥ずかしいことなんだと、おとしめているというのはこの禁止条約なんで、私はそこは評価しているんですけれども。
 そういう、何ていいますかね、その核兵器に対するイメージを国際社会の人々がチェンジしていく。これは汚いものなんだと、必要悪なんだと、せいぜい、いうぐらいの、そういう運動が必要だと思いますね。それは、そのためにやはり広島、長崎の、それから鈴木先生のRECNAの運動等々に期待するところは非常に大きいものがあります。

発言情報

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発言者: 佐野利男

speaker_id: 15426

日付: 2023-02-15

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会