土井香苗の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(土井香苗君) ありがとうございます。
非常に大きな問題にまた短く答えるのが難しいんですけど、ちょっと三点だけ話させていただければと思います。
人権の中でも、特にアカウンタビリティー、人道に対する罪、戦争犯罪等の国際犯罪に関するアカウンタビリティーを確保する方法についての御質問というふうに伺いました。
三点としましては、一つは、ICC、国際刑事裁判所の強化というものが必要だと考えております。今回、このウクライナ侵攻によりまして、ICCへの世界的な支持というものが、あと注目というものが高まっております。日本は非常に大きな財政的な拠出国、まあ日本第一位だと思いますけれども、ICCに関して二つ重要なことがあると思っています。
まずは、財政的な支援というのは非常に重要でして、予算を毎年加盟国会合で決めているんですが、ここで非常に、削るとか、マイナスになって、実質的なマイナスになるとか、そういったことに向けての強いプレッシャーがあることが多いです。なので、日本におかれましては、是非、ICCの必要な活動へのお金を付けるという考え方で是非とも世界的な交渉をリードしていただきたいと考えています。
もう一つは、政治的な支持ですね。ICCは、世界中様々なところで起きる国際犯罪に対して普遍的な立場で立ち向かうことが必要になっております。こうしますと、今回はロシア等が標的ですけれども、例えばアメリカ等が問題になることもございます。こういったときに、また、その問題になった国から、あるいはイスラエルとかもそうなんですが、いろんな国からICCに対して政治的なプレッシャーが掛かります。ここで、日本としては、どこの国、そういった政治的なプレッシャーではなく、やはりICCというのは原理原則に基づく組織であるという立場からのICCへの支持というものを揺るぎないものに今後ともしていっていただきたいというのが、二つ、ICCに関しての要望になります。
さらには、私の十項目の提案というのを挙げさせていただいたんですけど、このICCは、非常に重要なんですが、本当に数限られた、特に責任のある人を裁くという目的のために設立されたものでして、その他の関係者を野放しにするということではやはり国際的な秩序というのは保たれないと考えます。
そこで、十項目のうちの三と七が少し本件に関係するんですけれども、七、普遍的管轄権、ユニバーサルジュリスディクションと申しますけれども、やはりICCで裁ける犯罪、加害者には非常に限りがありますので、なるだけその他の場所でも、日本を含めですね、例えば日本であれば北朝鮮の犯罪とかいろいろ、ミャンマーの犯罪とかもですね、関連性がある土地でありますので、被害者たちも日本にいたりしますので、普遍的な管轄権というものを日本を含め世界中で行使していくということが非常に重要であるというふうに考えています。
あと、三番ですね、いわゆるマグニツキー法、人権侵害制裁法ですけれども、これも国際犯罪などの深刻な犯罪を犯した個人に対して金融等の、金融やビザの制裁を科していくという法制でして、多くの欧米諸国が既に制定しているものでありますので、今回のG7議長国に向けて日本でもしっかり制定していく必要があるのではないかということが国際的な世論として高まっておりまして、日本が抜け穴として利用されないように、こういった方向からも一貫した国際法の遵守というものを日本政府に指示していただきたい、そこを是非皆様の政治のお力で実現していただければというふうに希望しております。
ありがとうございます。