羽場久美子の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。
大変重要な、そして現実的な御提案をいただきまして、ありがとうございます。
一点目についてですけれども、私はアメリカだけが軍拡をしているとは申しておりません。米中の軍事対立の中で、両方が、国際政治的には当然のことなんですけれども、両方がその軍事力を拡大する中で、急速に緊張が高まっているということを申し上げております。
なので、その軍拡を止めるためには両方が自制してやっていかないといけないと思うんですけれども、今、新国際秩序としては、クアッド、AUKUS、ファイブアイズの方が先行していて、中国はどちらかというと、先ほども見ましたように経済発展の方に力を注いでいるという現実はあります。
それから、余り日本で報道はされないんですけれども、今、明治期のような状況が起こっていると私は思っておりまして、米軍だけではなくて、イギリス海軍、それからオーストラリア海軍、フランス海軍、ドイツ海軍も含めて、ヨーロッパとアメリカ、オセアニアの海軍がこぞって南シナ海からお台場の方まで、東シナ海まで出てきているということがあります。そして、それに対する中国が軍艦や戦艦を出すとそちらだけが報道されるというような側面もあって、やはり報道がもう少し両極的であってもいいのかな、公正なものであってもいいのかなというふうには思います。
ですから、軍拡というのは片方だけではなくて双方がやっているんですけれども、ただ、一万キロを超えて自由航行を主張してアメリカや欧州からやってくる軍艦と、それから近海を守る軍艦との差というのはやはりあると思っていて、その意味では、東アジアの海、あるいは南シナ海の海をどうするかということについては、アメリカや欧州が決定するのではなくて、近隣国、つまり日中韓や、あるいはASEANと中国やインドなどが話し合っていくことがまず第一に重要なのではないかな、当事者として話合いが重要なのではないかなと思うのが一点です。
その中で、先ほども少し触れましたけれども、G20の会合の中では、インドネシアは中国やロシアに対して必ずしも排除ではなくて、共に話し合うという立場を取っています。これはヨーロッパの会合の原則でありますけれども、対立していても、意見が違っていても両者を引き合わせて話し合うということが民主主義の原則だと思いますので、そういう意味で、ヨーロッパ型の会合がG20によって行われているということは重要なのかなと思っておりますし、日本はまさにG7とも結び、そしてアジアの一国でもあるということで、これらを結ぶブリッジとしての役割は十分果たせると思いますし、アジアの国々からも日本は大変尊敬されている国であるというところで考えると、是非その公正中立な立場を取って、世界、政治、経済、軍事をリードしていっていただきたいと思っています。
二つ目の、沖縄、台湾をミサイル基地ではなくて平和のハブとする、これは私、二十一世紀に入ってからずっと考えてきたことでもありますし……