羽場久美子の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。
三上先生、非常に重要な御指摘を誠にありがとうございます。
広島でのG7サミットは世界中が注目している場であると思います。それはまさに、今回インドを訪問したときにも言われたんですけれども、アメリカは人道的な罪を第二次世界大戦で起こした、原爆という爆弾を民間の頭の上に二度落としたということをはっきりと申されました。その地でもう一度、今軍拡が始まろうとしているときにG7が何をするかということは、ライジングパワーとしてのインドや中国も非常に関心を持って見詰めていると思います。
やはり最も重要なことは、繰り返しになりますけれども、ウクライナ、ロシアの戦争については、まず停戦をすること。今この時点においても、両方の最新鋭の武器がウクライナの地で使われ、ウクライナの建物が、そして人々が犠牲になり、一日百人ぐらいが犠牲になっていると言われています。また、アメリカによっても、この間、一年間で二十万人が犠牲になったのではないかということがアメリカの参謀本部からも言われています。そのうちの十万人以上がロシア軍であり、一方で、その十万人近い人たちが、民間人も含めてウクライナですね。
つまり、ゼレンスキー大統領はロシアが撤退するまで戦うと言っていますけれども、ウクライナの人たち、自国民を犠牲にしながら、ロシアを追い出すまで本当に戦うんでしょうか。ウクライナは戦争の前においても欧州の最貧国の一員でした。今や様々の重要な資源や環境が破壊され、国民が殺されている中で、このままロシアと戦争を続け、ロシアが撤退するまで戦い続けるということは、国民を守る形にはなっていないと思います。
その意味では、第三世界の盟主である中国やインドやあるいは国連事務総長が主張しているように、とにかく停戦を実現し、そして可能であれば国連の中立軍が間に入って、双方に武器を置かせ、その後、ピースメーキングをしていくということが市民の目線から見たとき最も重要なことではないかと思います。
もしまだ五月の段階でも戦争が続いているようであれば、広島から発信できることは、これ以上市民の犠牲を出してはいけない、まずは市民が安心して住めるような地域をウクライナに回復した後、その上で、ロシアの罪、それからウクライナの一部の罪を含めて総合的に検討していくべきではないかとおっしゃっていただくことが世界にとっても重要なことなのかなと思っております。
これは、ロシア・ウクライナ戦争に限らず、あらゆる紛争がそうですけれども、スーダンや東ティモールやカンボジアの問題についても、明石康さんを始めとして日本は多くの貢献をしてきました。是非、今回もそれを実現していただきたいと思っておりますし、それが広島市、広島県広島市としての使命としても頑張っていただければ有り難いと思っております。
ありがとうございました。