吉川元偉の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(吉川元偉君) ICJの話で幾つか御質問いただきましたが、おっしゃるとおり、ICJはもう非常に早い段階で、ロシアは即時停戦しろ、即時撤退しろと、命令ですよ、命令は拘束力持っているわけですよ。で、命令を出した。ロシアは全く応じていないですね。この命令に繰り返し違反すると処罰できるんですね。処罰やろうと思うと、拒否権があるんですね。だから、基本的にはこのICJは、紙はあるんですよ、だけどその紙を執行する警官がいないわけですね。これが世界の裁判制度。
しかも、興味深いことに、この命令に反対意見を述べた判事が二人いるんですね、ロシアと中国。これ、我々はやっぱりちゃんと覚えておくべきで、国際法違反なのに命令に反対意見出す、おかしいな、再選のときには反対しようぐらいのことはやってもいいのかななんて思いますけどね。
ICCの方、ICCは、私自身は、ローマ条約が作られるときの日本の代表は小和田恒国連大使、僕はその下にいたんですけれども、日本はなかなかICCへの批准に時間掛かりました。すごく時間掛かった。だけど、今入っていますね。アメリカ、中国が入っていないので、分担金では日本が断トツですよ、一番。一番であることはまあ日本のサイズからしていいんだけど、この裁判所の管轄権を、どうやって加盟する国を増やすか、ここ、なかなか難しいんですね。いろんなこと言われています。対象になっている案件がアフリカが多い、だから、アフリカがなかなか二の足をというか、ICCに入らないと自分の事件見てもらえないわけですけど、だから、どうやって増やすかというのは非常に難しい点ありますね。
その点、今度のウクライナについては、その一つのテストケース。三月の十七日に逮捕状が出た。日本も逮捕をして引き渡す義務を持っているんですね。鑑識の調査官を出すとか、具体的に関与することが日本とICCの関係を深めて、それを世界的にやっぱりこれはいい会合だ、フォーラムだということが分かるような、そういう努力が必要かも分かりません。