北岡伸一の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(北岡伸一君) 最初に、私はグローバルサウスという言葉には反対です。余り感心しないと思います。
グローバルサウスの中でしばしば念頭に置かれているのは、例えばG20の中に入っている有力な国々。ですから、グローバルサウスというよりは、むしろ有力発展国。それは中国、ロシアも入っているんだけれども、ブラジル、インド、そうした国々とね。これはまあ言ってみれば地域の覇権国ですよ、ほとんど。周りからは結構嫌われている国が多いんですよ。南アジア、インドが好かれているかって、そんなことはないし、中南米でブラジルが好かれているかって、そうではない。
ただし、このG20の中で、先進国は除いて、あと、メキシコや韓国、オーストラリアも、まあOECDですから、これもまあ我々の友好国に近いとして、中国とロシアは当面我々の仲間には来ないと。残りの国は大体日本は友好国なんですよね。インドとは非常に深いし、ブラジルも深いと。で、これは、それぞれの国とそれぞれに二国間関係を深めていけばよいというのが私の意見です。
それ以外の、もっと名もない小さな国々、これが百もあるんですよ。こういった国々をどう我々の仲間にしていくかということが大事だということをさっき申し上げたわけで、二つのアプローチが必要だと思っています。
それで、まあ寄り添うよりか、寄り添い方にもいろいろあるんですけれども、仲間づくりでいうと難しいのは、G4でやっていくとした場合に難しいのはインドなんですよ。インドは我々と非常に近いパートナーで、すごく安倍さんの時代に非常に仲よくなりました、モディさんとは私も仲よくなったぐらいですから。仲よくなったんですが、インドは拒否権付きの常任を徹底して追求すると思います。千年たってでも待つぐらいの気持ちです。ですから、このインドとどうやって組んでいくかというのはなかなか難しいんですね。
逆に、準常任というのは、まあ準常任という言葉がはやっているからそれを使っているわけで、準常任でも正確には長期再選可能議席というんですよね。あの議席でいけば、実は我々に反対した国々、それはコンセンサスグループといいまして、日本に対する韓国、ドイツに対するイタリア、ブラジルに対するアルゼンチンというような、インドに対するパキスタンという、そのG4の次のランクのパワフルな国々なんですよね。この国々とも結構手を組めるんですよね。
ですから、それでG4を崩していくことになるかもしれません。そこでもう一回、我々はこの案でいくといって有力国を組み直して、そして、もうおっしゃるとおりです、吉川さんのおっしゃるとおり、百二十九取りに行くということが大事だと思っています。
途上国、もっと途上国に対しては、もっとそれぞれの国々に対する日本従来のODAを増やしていくということで、ODA、ついでに御質問あったものだから言わせていただきますと、インフラづくりで中国と競争しても勝てないです。それから、アフリカで中国人は百万人いるんですよ。日本人は一万人もいないんですよ。だから、我々の強みは何かというと、彼らに寄り添う教育と保健、医療ですよ。こういうところで人づくりに協力していくと。彼らに来てもらい、日本の。中国も留学生いっぱい呼んでいます。でも、彼らには教えられないことがあるんです。それは自由です。我々は自由を教えることができる。そういうわけで、留学生とか研修生とかそういうのを強化するということで小さな国には寄り添っていくと。
もちろん、大事なところでは、特にインドとか、それから地政学的に大事な国、ところ、東南アジアとかには、彼らが必要としているインフラであって、かつ日本が技術的に優位を持っているもの、例えば地下鉄、通勤線、これは日本が相対的に技術的にまだ優位にあり、かつ二酸化炭素排出で非常に良い効果をもたらすものであります。そういうところにセレクティブに注目してやっていくというのが大事だと思っています。