吉川元偉の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(吉川元偉君) 今の御質問で、私二つ申し上げたいですね。
一つは、四月二十六日に、確かに拒否権を使ったら説明をするという、そういう決議案が通った。ただ、その一か月後には、中国とロシアが北朝鮮の決議案で拒否権使っていますね。で、実際に説明はしました。それも私、読みました。単に開き直りをしているだけですから、あれがどれだけの効果を持ったのか、ちょっとという感じがします。
それから、改革案についてもう一点だけ付け加えますと、私はその改革案なるものが一回で通るとは思っていません。一回出して、それが百票取れれば一つボーダーを超えているんですね。国連では二つ大事な数字があります。一つは百、三桁。百は、国連加盟国半分、九十七を超えています。もう一つは百二十九。これはもうキーですね、国連憲章を改正するための多数。百を超えれば芽があるんですよ。来年やりゃいいわけだ。そこで百十にする。その次で百十五。百二十九になるまでやり続けるんです。途中で減っていくかも分からない、失速するかも分かりませんけど。中国が中国代表権問題を解決するのに二十年ぐらい掛かっていますからね。
やっぱりそれぐらいの、だから僕は二〇〇五年の、当時担当しておりませんでしたが、北岡先生のさっきの話を聞いて、日本はあのとき、本省の指示で採択に持ち込まなかった。だけど、仮に翌年、そこで入れていたら、ひょっとしたら百二十、当時は八かな、取れていなかったか分からない。それ、多分取れていなかったか分からない。だけど、百は取れたと思う。百取れたら、また来年、また再来年。あれからもう十五年、十五年以上、もう二十年近くたっている。二十年やっていればできていたか分からない。
その間に、これじゃ駄目だということになると、じゃ、もう長期の、非常任理事国の再選可能だと、四年じゃなくて六年、いや、二年じゃなくて四年にしようとか六年にしようとかね、そういう話があるので、一発で完成品が出ると思うのは僕は大間違いだと思う。だから、それぐらい腹を据えて、一回目の投票で百二十九取れなかったから外務大臣首だとかね、そういう話じゃない。そういう話しないで、百取れたら合格だ、次行こうという、それぐらいの気持ちでやるだけの政治的な余力というのか、まあ度量を持って役人走らせたらどうでしょうか。