北岡伸一の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(北岡伸一君) さっきのついでに一言付け加えますと、今戦争というのは基本的に禁止されているんですよ。戦争しちゃいけないんですよ。例外として自衛が、それからあるいは国際連合による制裁があるわけで、ですから、戦争禁止というのは世界中が合意している原則なんです。ウクライナで起こっていることは、ロシアはこれを破っているわけです。ウクライナの抵抗は、これは合法なんです。これ、自衛ですから。ということはまず、戦争にもいろいろあるということを申し上げたいと思います。
過剰な対米密着というのは、よく皮肉なことを言うんですよ、国連でもね。いろんな冗談も軽口もきついことも言いますけどね。その中で、いや、安保理に日本が常任になったってアメリカの票が一票増えるだけだろうとシニカルなことを言うやつはいるので、それは念頭に置いた方がいいと。
それからもう一つ、国連とアメリカということを考えますと、実は、例えば岸信介という人は、さんは安保条約改定して日米関係を強固にした。しかし、彼は同時に国連中心主義というのを打ち出した人なんですよ。岸内閣時代の日本ですぐに日本外交の三原則というのを言って国連中心主義というのを打ち出しまして、そして先ほど言われた五七年に安保理に入って、非常任で入りまして、その中での活躍ってまさに目覚ましいものがありまして、戦後、日本が一番安保理で活躍したのはその岸内閣じゃないかと思います。レバノン問題なんかで決議案を出して、アジア、アフリカ諸国を結構束ねて、いい線行っているんですよ。
それから、さっき言われた中曽根さんは、やっぱりアメリカとの関係強化した人なんですけれども、同時に国連にも非常に強い意識を持っておられたということはありまして、ですから、私はアメリカとの関係を深化させていくということは決して矛盾はしないんですよ。
ですから、さっき何で二〇〇五年改革が失敗したかというのを申しましたけれども、あのときも小泉さんがブッシュさんに、これは日本にとって悲願なんだと、頼むから賛成してくれと言ったら、賛成したかもしれないんですよ。それをやっていないと。やる前に、これやったらまずいだろうとそんたくして、やめちゃっているんですよね。
だから、我々はグローバルなプレーヤーであるということを念頭に置いて、我々は、アジアもそれからアフリカも、中国とも仲よくしつつ、アメリカとはもっと密着し、国連でも活動するんだというのは、これは二律背反、ゼロサムゲームではなくて、それを全部やるということが私は大事だというふうに思っています。