森本敏の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○参考人(森本敏君) この問題は、やっぱり戦後もう七十七年、八年たってもなかなかすっきりと解決できるようなものにはならず、最後はやはり文化だとか教育とかという問題なのではないかなと思っているんですが。
 しかし、私も、大学院の学生、大学生と、毎週こまを持って学生に接していますが、このウクライナ戦争の結果だけではありませんけれども、今日、国家の平和だとか我々の日常生活の安定というものを維持するためにきちっとした軍事力がなければ、無防備、無装備では一人一人の国民の生命とか財産とか家族の安全を守ることができないということについてごくごく基本的な知識がみんな身に付いて、大学になっていると大体分かってくるんですね。中学、高校の方は、別に先生が悪いわけではないんですけれども、まだそこまで全然行っていないということなので。大学生になると、軍事の話をしても非常に学生は面白く、質問もいっぱいしてきますし、いろんな本も読みあさってくるような学生があるんですが、単にそれは軍事オタクということではなく、やはり自分たちの社会というのが決して平和に秩序が守られている社会でないということについて基本的な認識を持って教育を受けながら社会の中に入っていこうという、そういう気概を基本的に持つようになるので、やっぱり教育の機会というのは非常に大きいなと思います。
 そのコンテキストで、例えばスーダンは、何かそういう弾が飛んでくるとかということではありませんけれども、やっぱり邦人の方を守るためには最低限の装備品をきちっと持って備えて現地に行かないと、自分が身の安全を維持できなかったら日本人の方を救うことができないというごくごく常識的なことがみんな身に付いてくるので、やっぱり時間が掛かるんですが、我々はきちっと正しいことを若い人に教えていくという習慣を付けていかないといけないと思うんです。
 ただ、その中で非常に興味があるのは、最近、いわゆる、何ていうか、領域横断の問題というんでしょうか、つまり、サイバーとか宇宙というのは兵器なのかというですね、つまり、人間の安全を維持するために、宇宙のシステムだとかサイバーのシステムというのは本当に人を殺すようなものではないのかというと、そこの境というのがどんどんなくなってきているということなので、やっぱり今日我々が住んでいる社会というもののありようを正しく教えていくという以外にもうこの問題は方法はないんだろうと思います。
 だから、余り軍需産業に従事している方は引け目を持つ必要は全くなく、正しく国のためにお仕事をしていただいているんだということを誇りに持って家庭だとか周りの方に接していただくという必要があって、それがないとずうっとレピュテーションリスクというのが社会の中によどんでいくということなので、やっぱり、我々は非常にいい体験を今していると、この体験をマイナスのものにしないで、我々のより良い社会をつくっていくために何が必要かということをきちっと認識する教育なり文化といいますか、そういうものをつくり直していくという努力が日常生活の中で必要なんではないかなと思います。
 全然答えになっていないんですけれども、以上でございます。

発言情報

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発言者: 森本敏

speaker_id: 34495

日付: 2023-04-26

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会