半田滋の発言 (財政金融委員会、外交防衛委員会連合審査会)
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○参考人(半田滋君) さっきおっしゃった、ハワイを真ん中にして、東側はアメリカ、そして西側は中国という話は、その方だけじゃなくて、もっと複数回アメリカに対して言っていて、アメリカは冗談だと最初は思っていたらしいですが、真面目に繰り返してくるので本音なんだなということが分かってきたと。
一方、アメリカは、元々、海洋国家として自国の安全を維持するために太平洋全域に共産主義勢力を入れないという、これはあの一九五〇年のアチソン・ラインというものが引かれていまして、これは完全に、アチソン・ラインというのはアリューシャン列島、そして日本、フィリピンを結ぶラインですから、完全にその中国の主張と重なるところが出てくるわけですよね。
これは到底アメリカとしてはのめないし、また、今、中国が主張している第一列島線というのは、そのアチソン・ラインをほぼ沿っているわけですが、今、中国は更に一歩進んで、第二列島線といったグアム島のラインの方まで自国の内海化を目指しているというふうに言われていて、さらに、太平洋、南太平洋の国々に対する経済的な支援を背景にして影響力を強めていこうという動きを非常に強く進めています。これは、例えば中南米やあるいはインド太平洋の国々に対して、お金と引換えに自国の関係を良くしていこうと、とりわけ台湾と国交のある国から台湾を引き離して、そしてうちに来いというような形を取っていっているということだと思います。
これらは、広い意味でいえば、台湾を併合しやすくするような環境をつくるということと同時に、また、世界の独り勝ちをしているアメリカに対してその中国が目指す多極的世界の実現のための一つの方策であろうというふうに思います。
ただ、これが力と経済力をバックにした覇権国家としての振る舞いというふうに西側から見たら見えるわけですから、いわゆる債務のわなであったり、あるいは力による現状変更の試みといった言葉で、それが対立の種になっていると。
中国からすれば、当然、自国の経済力、軍事力にふさわしい扱いを受けたい、しかしながら、それは西側の価値観と合わないというところから摩擦がずっと絶えない原因になっているんだろうなと、そんなふうに思います。