半田滋の発言 (財政金融委員会、外交防衛委員会連合審査会)
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○参考人(半田滋君) どうもありがとうございます。
グローバルサウスの力が目立ってきたというのは、ロシアのウクライナ侵攻をめぐって国連総会の中で何度かロシアに対する非難決議であったり撤退決議が行われました。その中でかなり多くの国々が棄権をしているということがだんだん目に見えて分かってきたわけですね。よく考えてみれば、アフリカや中東の国というのは、ロシアから食料を輸入している、あるいはそれぞれの国で食べ物を作るのに必要な肥料も輸入している、また一部の国などは武器をロシアから依存していると、そういった国というのは実はたくさんあったわけですよね。ということは、西側の価値観だけでは語れない世界がかなりあるんだと。
去年だったですかね、インドがグローバルサウスサミットを開いた際に、参加した国が実は百三十五か国もあったと。ということは西側の価値観だけではもはや語れないんだなと。特に、G7サミットというのがスタートした四十年前というのはこの七か国だけで世界のGDPの六割を占めていたわけですが、今四割に下がっているわけですね。要するに、経済力が下がるということは政治的な影響力も同時に下がると見なければいけない。
そうだとすると、今どの国が力を持ち始めているかというと、やはりグローバルサウスの中のリーダーシップを取っているインドであろうと。今年の四月には人口を見ても中国を上回りましたね。また、中国の場合には、グローバルサウスには入れるということにはならない国だと思いますが、やはりその立ち位置からしてロシアとも話ができるという国でありますから、今、むしろロシアとウクライナの停戦を仲介するのは、これ中国が重要なプレーヤーになったんではないかなというふうに思います。
これはアメリカだけでは、恐らくウクライナ側に付き過ぎているということから、ロシアが到底のめないということになると思います。したがって、今の力関係、国の、世界の構図というものが大きく変わっていく中でG7サミットが行われて、インドのモディ首相やインドネシアのジョコ大統領などを招いたというのは適切な判断だったとは思いますが、ただ、それが西側諸国に引き付けるというような試みであったように私には映るんですが、そこは必ずしもみんなが納得してそれぞれの国に帰っただろうかという疑問があるわけですよね。
ということは、やはり日本がやるべきことって何だろうと考えていくと、グローバル、日本の特殊性ですよね、軍隊を持たないという、そういった立場を十分に活用した上で、そして日本の持っている武器というのは専守防衛であって、皆さんと同じですと、攻められたら戦うけれども、それ以外は戦わない国ですというような、自分の立場というものを明快により出していくということが必要だと思います。
したがいまして、今回、防衛費のGDP比二%という、これ、はっきり言って丼勘定のような中身でしか私には見えません。こういったことによって、一体、じゃ、そういったグローバルサウスの国々から、日本ってどういう国かなと、どう見られているかということもよく考えなければいけないし、余りにもその立ち位置がアメリカの手下みたいに見えるようでは、これはやはり尊敬を集めることはできないと思います。
中国と対等に話ができる国であるはずですよね。これまで日中の間でたくさんの協定や条約などを結んできた、そういった中国との関係が本来良好であるべき国だという、そこの原点に立ち返った上で、そして中国との話合いを十分にできる国なんだと、そして軍事力というのは専守防衛のために使う国なんだと、そういったことを十分にアピールする、そういったことが本来求められているんではないか、そんなふうに思います。