半田滋の発言 (財政金融委員会、外交防衛委員会連合審査会)
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○参考人(半田滋君) そもそも我が国の国家予算の当初予算でいえば、七割が税収で三割が国債で成り立っているわけですよね。それをそれぞれの予算に区分していくと、やはり防衛費の中にもう既に国債部分というのは入っているのかもしれないというふうに考えられると思います。
したがいまして、防衛費を健全にしていくというためには、本来、全額税収で賄っていくことがふさわしいわけですけれども、今回のようにいきなり十七兆円も上乗せすると、しかも、もう既に二〇二七年度には四兆円不足するということが分かっていると。これらを本来、先ほど申し上げたとおり、岸田首相は昨年の時点では、内容、予算、財源を一体で議論すると言っていたわけですよね。それを議論をした結果、今その税収が一兆円程度しかないとすれば、三兆円どうしましょうかと。結局、財源については余りお考えではなかったんだなと。
何より、去年の今頃でもうこの安保三文書の改定が行われるということは分かっていたわけですから、国会の中で防衛力強化の中身を問われてそういったことを言うんではなく、むしろどういった方面にお金が使えます、財源はこういうものがあり得ますということを一年前に本来はやるべきだったと私は思っています。そこをやらないで、国会、臨時国会が閉じて一週間もたたないで閣議決定で防衛力強化の中身と予算だけを決めてしまったと。この在り方というのは、本来、民主主義の、議会制民主主義のありようとして好ましいとは到底思えないわけですね。
したがって、閣議で決めたものを今になって議会の皆さんでお諮りをして、財源をどうしましょうということを今やっているわけですけれど、はっきり言って本末転倒と言うしかないです。更に言えば、本来、去年の今頃の議会でその内容について、そして掛かる予算について、本来もっと議論すべきだったと思います。それを今になって財源だけどうするということをやるというのは、これは皆さんに重荷を背負わせられていると、国会に対して内閣がその重荷を背負わせているのが今なんだということなんだと思います。
ですから、まあ手遅れだというふうに言ってしまえばそれまでなんですが、今からでも、要するに、今回十七兆円って何で掛かるんだということをいま一度立ち止まって見直すということが必要なんですね。何でいきなりアメリカ政府との契約額が一兆四千億円を超えるんですかと。まとめ買いをするからそこにコスト削減があるんですって防衛省は言うでしょうが、それだけのものが必要ですかということをちゃんと問わなきゃいけないし、いきなり三種類もの長射程のミサイルを同時開発、量産して本当にできるんですかということもちゃんと聞かないといけないですよね。
何より恐れているのは、今回、あの防衛力整備計画、今までは中期防衛力整備計画といって五年間で見直す計画が、今後十年になったんですね。この十年といっても、別表を見ると、あの別表の中で自衛官って一千人しか増えていないんですよ。今回、たくさんの兵器が新しく入ってくる中で、スクラップ・アンド・ビルドで本当に一千人だけでいいんですかと。サイバー要員でも、現在数百人しかいないのに、二万人になるんですね。これで本当に集まりますかと。自衛官の予算で、高給取りになるであろうサイバー要員たちが集まるはずないじゃないですかと。ちゃんと一つ一つ丁寧に見なきゃ駄目なんですよ。丼勘定じゃ駄目なんですよ。これは赤字国債を発行しても駄目だし、妙に税制を偏らせても駄目なんだと。だから、ちゃんと議論するのがこの場というふうに私は思っております。