隠岐さや香の発言 (文部科学委員会)
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○隠岐参考人 御質問ありがとうございます。
外部人材を経営に入れるということについて、私も基本的には前向きに捉えております。
ただ、現状の国立大学が、基本的にボトムアップで意見を上げる仕組みというのが非常に足りないので、つまり、私は今、平の教員ですけれども、例えば投票をするなり、あるいは経営に関わるといった機会はないわけですね。だから、全く経験はないんですけれども、学生に至っては更になくて、そうすると、外部の方が来て、十数名の理事と一緒に話してとなると、非常にいびつな構造にはなると思います。
つまり、外部の方は来ていただくべきなのだけれども、それはやはり、大学の主な構成者である学生と教員の十分な参加、つまり、我々が参加しているという感覚が実感できる状態になってこそ、外部の方の意見も生きると思います。そうでないと、例えば外部の方が新しいアイデアを幾ら持っていらっしゃったとしても、やはり、例えば東京の人が九州に行って、改革するぞというふうに行って余りうまくいかないことがあるじゃないですか。私は広島に行ったこともあるんですけれども、東京から来やがってじゃないですけれども、変な言い方ですけれども、やはり事情を知らないと上から目線でいろいろ言っちゃうんですよね。そういうことが起きやすくなるんじゃないかというのは懸念します。
なので、下からの強い、例えば東京大学はそれなりに学生は活発なんですけれども、それだけにいろいろな気持ちが渦巻いているわけですね。そういうものを受け止めた上で外からの意見が入るというふうな、新陳代謝が起きるような状況じゃないと、やはり外から来た方がいらしてもうまくいかないんじゃないかなというふうに思っています。
先ほど議員の先生がおっしゃった人脈云々についてですけれども、実は分野によってかなり違いまして、国内人脈がなくても別に、私は歴史分野ですけれども、それなりに就職はしているというか、むしろ、外国で博士号を取った人が一番強いというふうな状況になっていまして、逆にそれがちょっと難しい問題を生んでいるという部分もあります。なぜかというと、外国にまで行って、特に文系の分野で博士号を書けるほどの英語力なり、私はフランス語ですけれども、そういうのを長い間修業できる人というのはお金持ちに限られてくるんですね、やはり親がそれなりに余裕があって。なので、国内で地道に頑張って、それで、それなりの語学力もあるけれども、留学する資金はないというような人が研究者になれないというふうな未来につながりそうだということを懸念しています。
ですので、難しいんですけれども、大学によってもかなりいろいろな分野ごとに慣行があって、私も理科系の研究室のことだとかは、実は、科学の歴史なので、自然科学の歴史の研究者で文系と理系の真ん中の領域なんですけれども、かなりやはり閉鎖的な研究室があるとも聞いています。
ハラスメントについても、どこかの大学で女子学生が更衣室をなかなかつくってもらえなかったと。何か、理系の分野で着替えをするらしいんですね。そのときに、男子学生がほとんどなので更衣室が欲しいという声すら上げられなかったという話を聞いて、あっ、そんなことがあるんだと思ったりしたんですけれども。
ちょっと済みません、話がそれましたが、かなり状況が多様だということはこの場をかりて御説明させていただきます。
御質問に対する答えは、先ほどのとおりでございます。
ありがとうございます。