隠岐さや香の発言 (文部科学委員会)
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○隠岐参考人 御質問ありがとうございます。
私も本当に、中教審など決まったステップを踏んでこういった提案がなされると思っていましたので、非常に驚き、あと周りで怒っているという人も多いんですが、非常に衝撃を受けております。
例えば、学術会議の改正法案のときは、少なくとも五か月ぐらいは議論していて、それでも急だというふうな受け止め方が現場ではありましたので、今回特に、ちょっと先ほど上がっていて余り話せなかった部分もあるんですけれども、運営方針会議の委員が三名で、学長と三名で構成で、それが、大臣の承認を得た後、学長が任命、解任だとか、そういう部分を例えば私はかなり問題視しているんですけれども。
これはなぜ問題かというと、運営方針会議が、いわばちょっと学長の側が忖度をするふうなことを余儀なくされる仕組みのように見えるんですね。それを例えばつくるというのは、何かよほど強い学長の側の要望があったなら、ひょっとしたらとは思わなくもないですが、それでも問題だというのが私のさっきの主張でして。
というのも、この構造というのは、ちょっと言葉がきついですけれども、ちょっと戦前の大学に似てしまうんですよね。トップダウンというのは、トップが自由に動けるためにトップダウンなのであって、つまり、トップのすごく自由に動く人たちが、下はすごい反発するかもしれないけれども、縦横無尽に動き回っているというのが例えばアメリカなんかの大学のイメージで、州とか政府が関わる部分というのは、少なくとも大臣が関わるというのはないんですね。
戦前のドイツが、大学は公務員というか、大学は国の機関で、かなり本当に、ある種、大臣が、大臣というか、任命があって、みんな公務員として忠誠を誓うみたいな感じだったらしいんですけれども、その仕組みがナチス・ドイツの台頭をやすやすと許したというふうな反省もあって、現在ドイツは非常に変わっているということもありますので。
トップダウンで、かつ、トップの人が特定の政府にひもづくか忖度するという構造は非常に気になるんですね。まずいんじゃないかということを思っています。
ちょっとついでに質問以外のことを申し上げましたが、このような重要な構造、つまり、どういう理由があってこのように歴史的にも問題視されかねない構造がつくられたのかというのを、この短さで何でこれが提案されたのというふうなことを本当に強く思っています。この法案は、もっと慎重に、それこそ一年、二年かけて論じるべきような問題が含まれていると思っております。
以上でございます。