井上信治の発言 (本会議)

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○井上信治君 自由民主党の井上信治です。
 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、ただいま議題となりました松野官房長官への不信任決議案に対し、反対の立場から討論を行います。(拍手)
 我々は、今、世界的な物価高騰、厳しさを増す安全保障環境、少子化、人口減少など、歴史の転換点とも言える様々な変化に直面しています。岸田総理は、今国会の所信表明演説で、変化の流れを絶対に逃さない、つかみ取るとの決意を表明されました。我々政治家には、国民の不安にしっかりと寄り添うとともに、変化の流れの中にある希望を育て、未来へとつなげていく責任があります。与党も、そして野党の皆さんも、その思いは同じだと思います。
 自由民主党は、いま一度、政治は国民のものとの原点に立ち返り、政治家各々が緊張感を持って、一意専心、課題解決にひたむきに取り組んでいくことを、国民の皆様にお誓い申し上げます。
 先日来、大きく取り上げられている我が党の政策グループの政治資金パーティーの問題について、国民から厳しい目が向けられ、疑義が広がっていることは、我が党として大変深刻に受け止めております。
 この問題について、岸田総裁は、強い危機感の下、党として一致結束して対応しなければならないとの考えを示されております。そして、まずはその第一歩として、各政策グループの政治資金パーティーについて開催を当面見合わせるとともに、年末年始の行事なども自粛するとの方針を掲げ、党全体で共有したところです。
 今後、事態の進展をしっかり把握しつつ、問題点やその原因を明らかにした上で、二度とこのような問題が起こらないよう、我が党として、透明性を高める措置や再発防止策などにしっかりと取り組み、国民の信頼回復に努めてまいります。
 内閣官房長官は、内閣の重要政策に関する基本的な方針の企画立案や政策の総合調整を担う内閣官房、内閣府の事務を統括し、その機能を十全に発揮していくための重要なポストです。松野官房長官は、岸田内閣発足時から一貫して官房長官を務め、国内外の危機管理、政府のスポークスマン、政府部内や国会との総合調整といった、岸田内閣のまさに扇の要としての役割を果たしてこられました。
 この間、岸田内閣において、新型コロナ対応については、保健医療体制の強化やワクチン接種の推進、五類への移行など、感染症対策と経済社会活動との両立に向けた取組を的確に進めてきました。足下の急激な物価高に対しては、今般成立した令和五年度補正予算を含め、国民生活や事業者を守るため、累次の経済対策を実施してきました。さらに、新しい資本主義を実現するため、賃上げを含めた人への投資や官民連携による投資の促進、GX、DXの推進やこども未来戦略方針の策定など、我が国の未来を切り開くための政策も進めてまいりました。
 外交面では、ロシアによるウクライナ侵略に対し、G7を始めとする国際社会と結束をして、厳しい対ロシア制裁や強力なウクライナ支援を実施し、G7議長国として、広島サミットにおいて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのメッセージを日本から世界に発信しました。
 また、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で、いわゆる安保関連三文書の策定と防衛力の抜本的強化を進め、国民の命と日本の領土、領海、領空を断固として守り抜くための取組を着実に進めてきました。
 これらの岸田内閣の成果は、先送りできない内外の諸課題に対し、岸田総理の下で、様々な関係閣僚会議の議長も務めつつ、複数の省庁にまたがる案件について円滑な政策立案の調整に努められてきた松野官房長官の存在が不可欠であったと言えます。
 危機管理対応も官房長官の重要な役割です。松野官房長官は、これまで、危機管理の要として、まさに昼夜を問わず、的確に、官房長官としての職責を果たしてこられました。
 今年は、北朝鮮が、ICBM級の弾道ミサイルを四回、人工衛星と称する発射を三回強行しました。また、梅雨前線や台風の影響により、各地で豪雨災害も相次ぎました。こうした事態が発生した際に、松野官房長官は、速やかに官邸に登庁され、情報収集を的確に行った上で、記者会見などで国民に適切な情報発信を行うなど、最前線で対応されてこられました。北朝鮮によるミサイル発射対応や災害の発生に伴い松野官房長官が行った臨時会見も、二十回以上に及びます。
 以上、るる述べてきましたように、松野官房長官は、岸田内閣の要として、政策に真摯に取り組んでこられており、官房長官として不信任には当たらないと考えております。
 今般の政治資金に関する問題をめぐって、いかなる事由であれ、国民の信頼を著しく損なったことは、我が党として猛省しなければなりません。自由民主党は、今後、強い決意と覚悟を持って、国民の皆様の信頼回復に努めるとともに、引き続き、先送りできない課題に一つ一つ愚直に、謙虚に取り組んでまいります。
 松野官房長官にあっては、岸田内閣の一員としてその職責を果たすに当たり、捜査に支障が出ない範囲の中で国民の皆様への説明責任を果たしていただくことを、我が党からも強くお願いしたいと思います。
 最後に、改めて、今般提出された不信任案に反対をし、粛々と否決していただくことをお願い申し上げ、討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 井上信治

speaker_id: 7093

日付: 2023-12-12

院: 衆議院

会議名: 本会議