萩生田光一の発言 (予算委員会)
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○萩生田委員 冒頭の税の還付の議論でも申し上げましたけれども、今までの線引きのところじゃなくて、今お話ししたように、例えば、パート、アルバイトなどで一生懸命自立をしようとされている人たちには、なかなか今まで光が当たらなかった。還付策はやろうということです。まさに、この壁を乗り越えていくのも同じ政策だと思います。二年間で将来が見渡せるような制度設計にしっかりブラッシュアップしていただくことをお願いしたいと思います。
次に、外交、防衛に移りたいと思います。
日本は、アジアで唯一のG7メンバーです。前回も申し上げましたが、よくこれは枕言葉で使いますけれども、じゃ、アジアの人たちが、日本は我々の代表でG7に行っているんだと言ってくれるかというと、なかなかそういう雰囲気でもない。アジアの皆さんが、自分たちの仲間である日本は、どちらかというと優等生で、西側に渡ってしまって、自分たちは置いていかれてしまったのではないか、こういう心配をしているんじゃないかということを通常国会でも指摘をさせていただきました。
そして、今年は、G7の議長国、G20、インド、そして年末の日・ASEANに、これは一気通貫でこの思いをつないで、やはりアジアの中の日本だということをしっかり皆さんに知っていただく、再認識していただくことが大事だということを提案したつもりでございます。
おかげさまで、G7、総理、本当に頑張っていただいて、大きな成果を残したと思います。そして、そのレガシーをG20にしっかりつないでいただいたと思います。今度は、日・ASEAN、年末だと思います。是非、今年の外交戦略を、しっかり有終の美を飾っていただく、そんな日・ASEAN五十周年を迎えていただきたいなと思っております。
私自身も、お許しいただいて、ASEANの国々を回って、直接要人の皆さんと様々なお話をしてまいりました。インド太平洋地域の平和と安定、発展と繁栄に向けたハイレベルな交流を積み重ねてきたつもりでございます。
前回提案しましたけれども、ASEANの若い官僚の皆さん、そういった人たちを、エキスポ、まさに大阪万博、関西万博の組織委員会のスタッフとして受け入れて研修をしたらどうか、今その準備を年末に向けてしていただいていると聞いて、大変うれしく思います。それは、将来、ASEANの国々が同じような世界博覧会やスポーツイベントができるような国に共に成長してもらう、そのための日本としての大きな支援になると思っています。
私がこの話を説明しますと、向こうの大臣たちが物すごく関心を持って、ベトナムなんかでは、俺じゃ駄目なのかと言われて、そんな人は使いづらいからやめてください、もっと若い人にしてください、こうお断りをしたぐらいでございまして、もう皆さん人選をしてスタンバイしていると思います。
是非、二〇二五年の万博は、日本の万博、関西の万博であると同時に、ASEANの仲間とともに実現をする万博だ、こういう位置づけを持っていただいたら本当にありがたいなと思っているところでございます。
そして、いろいろな、今、予算のことで指摘されていますけれども、要は、入場者に多く来ていただいてしっかり回収することが大事だと思っています。
黙っていても来てくれるASEANの仲間はいると思います。しかし、そういうスタッフが内側にいて、どうしたら自国から観光客を是非呼んでくれるかということを一緒に考えてもらえばいいと思うんです。
そして、私は、その人たち、研修生たちは、週末はそれぞれの都道府県の観光協会にお呼びがあれば行ってもらって、それぞれの地方のいい観光地を自分の足でちゃんと見てもらう。そして、自国に対して、日本の観光ルートを、雑誌やテレビじゃなくて自分たちの手でつくり上げて、日本に来るんだったらこうした方がいいよということを提案してもらうことで、滞在日数を増やしたり来日観光客を増やすことができるんじゃないかと思っていまして、こんな試みも是非やってもらおうと思っています。
ラオス政府からは既に熊本に飛行機を飛ばしたいという要請も来ておりまして、こういったものを一つ一つ積み上げていくことが、まさにグローバルサウス、ASEANの皆さんとの協調、大事なことだと思っております。
グローバルサウスとの関与強化は、三つの視点で重要です。
まず、グローバルサウスと言われる国々は、GDPの成長率一〇%前後の国が多くあって、それらを合わせると、二〇五〇年には中国を超える経済規模になります。こうした経済成長を我が国にもしっかりと取り込み、一緒になって成長していくことが重要です。
また、経済安全保障の観点からも、重要鉱物の供給拠点として、一国に依存しない関係を構築していく必要があるということ、さらには、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的な価値を共有し、国際場裏における影響力を増大することで国際秩序を形成する観点からも重要だと考えております。
この一年、様々な声をいただいてきましたが、皆さんがおっしゃるのは、一つは、支援の継続を願っています。
今までやってこなかったのかといえば、そうじゃなくて、日本はそれぞれの国にいろいろな支援を、ODA、円借款、やってきました。しかし、一過性で忘れ去られてしまう。足下の協力関係が多い方が現地では感謝されるのは当然ですので、昔の、井戸を掘った人のことをしっかりと覚えてもらうためにも継続的な支援が必要です。
そして、我が国としても、目に見えるPRを行うことが大切だと思います。
やはり、日本の国柄といいますか、日本人の、何といいますか、何か恩着せがましく、こんなふうにしたとか、うちがやったとかといつまでも言うという国民性じゃないものですから、そのときはすごく感謝されるんですけれども、その後、忘れられちゃうんですね。したがって、最近は、例えば、日本が造ったODAの空港は、空港ゲートを出たところに記念碑をちゃんと作ってもらうようにしました。日の丸と相手国の国旗を飾って、この空港は日本のODA事業で造りましたというのが、ゲートから出たら必ず見えるようにする。
あるいは、カンボジアやラオスは、お札に日本のODA事業の橋や道路をちゃんと造ってくれていますよ。ついでに申し上げれば、このお札そのものを日本で刷ってあげたらいいんですよ。
造幣局は、外国からの依頼があってそれをやっているんですけれども、日本の技術というのは、偽造防止技術が物すごく高いので、高いんですよ、一枚一枚が。したがって、言うならば、グローバルサウスの国で偽造されないお札を造りたいと思って日本に相談しても、高くて結局諦めちゃうんです。私は、これもODAでいいんじゃないんですか、日本で造った偽造されないお札をその国の国民が全員が使うって、こんないいODAはないんじゃないかと思っていまして、今までとは違った視点で、このグローバルサウスの皆さんとしっかりおつき合いをしたらどうかと思います。
二つ目の声は、単なるインフラ支援やサプライチェーン協力の経済支援のみならず、日本とASEAN双方に真に利益となるGXの協力や、次世代自動車、航空機、宇宙など、新たな新産業創出のプロジェクトを一緒になって進めたいというものでした。
例えば、タイでは、具体的な協力として、総理も御視察いただきましたが、日本の高等専門学校のシステムを輸出し、タイの高専をつくりました。物づくり人材だけではなくてDX人材の育成も行っており、アジア全体の新たな産業基盤を支える物づくりとDXを融合した人材育成が始まっています。
もっとびっくりするのは、授業がタイ語、日本語、英語ですから、これは英語圏でも働ける、日本に来て働くこともできる、日本の現地法人でも働けるという、まさにそういったマルチ人材育成というのをやっております。
党においても、日・グローバルサウス連携本部を設置し、今後、アジアやグローバルサウスなど、現地の課題解決を通じて新たな産業を共に育成していきたいと考えています。
そこで、総理にお伺いします。
ASEANとは、これまでもAZEC、アジア・ゼロエミッション共同体構想を進めてきましたが、これを更に加速化させていく必要があります。十二月に東京で開催される日・ASEANサミットの場で、ASEANを含めたグローバルサウスの皆さんと一緒になって新たな未来産業を創出していくことを大きく発信をしていくべきではないでしょうか。
また、それを推し進めるためには、ASEAN全体を巻き込んだ様々なプロジェクトを現地でつくっていく必要があります。そのためには、日本がこれまで主導的に育ててきた、東南アジアにおけるシンクタンクであるERIAの更なる強化を進めていくべきだと考えますが、この夏にはデジタルセンターも開設をさせてもらいました。昨年の補正予算を使って、インドネシアですけれども、このERIAのデジタルセンター、大変大きく広いものができました。
ここにアジア中の研究者が集まって、まさにスタートアップの拠点にもしていこうということを今考えておりますので、この点、経産大臣に改めて、この必要性についてお伺いしたいと思います。