福山哲郎の発言 (外交防衛委員会)

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○福山哲郎君 おはようございます。立憲民主の福山でございます。
 まず、大臣、御就任おめでとうございます。今日、上川大臣いらっしゃいませんが、まずは祝意を表したいと思います。
 イスラエルとハマスの戦闘が大変な状況を迎えております。シファ病院の攻防が激しさを増しておりますが、冒頭、私も、先般の榛葉委員の御発言と同様、十月七日のハマスのイスラエルへのテロ攻撃に関しては断固として抗議をしたいと思います。一方で、イスラエルの自衛権をどこまで評価するというのは非常に難しい問題だと考えますが、少なくとも、新生児や子供、一般の市民が命を絶たれていることは事実でございまして、そのことについては強い懸念を表明したいというふうに思います。
 一旦攻撃を止め、人道的に救済をすること、物質の補給、エネルギーの補給等をすること、医療行為を再開できるような状況をつくることについて、日本政府にも御努力をいただきたいというふうに考えております。戦闘行為を停止するのが一番望ましいと思いますけれども、今本当に国際社会はいろんな意見が出ております。
 シファ病院の攻防についても、例えば、今日、ドイツのニュースは、軍事拠点としてハマスが人間の盾に使用している、そして捜索をした、ハマスの司令部を探索したと。そして、そのイスラエル軍は一旦そこの病院からは出たという話があって、証拠をイスラエル側は提示をするということをドイツのニュースは報道していました。
 フランスは、武器を発見をしたと、病院の敷地内に侵入をして一旦はもう今撤退をしていると。標的は非常に絞った形の標的にしたということ、加えて、イスラエルが医薬品、食料、水等の供給を行ったという報道があります。
 一方で、カタールのアルジャジーラは、イスラエル軍が突入したということに加え、別の病院でも空爆を行った、避難民のキャンプでも空爆をしている、医薬品の倉庫を爆撃したと。そして、更に言えば、電気、水の供給を遮断をしていると。医療サービスが不可能になっている、未熟児が危機的な状況だ、厳しい状況で死のにおいが漂っていると。食べ物、水、薬はもちろん全くないと。イスラエルが医療支援をしているというのは全くのうそだということをアルジャジーラは報道しています、これ今朝のニュースですけれども。
 要は、これ、国際社会が完全に分断をされる本当に厳しい状況だと思っておりまして、そんな中で、上川大臣がイスラエル側の外相ともパレスチナ側の外相とも会談ができる、これはやっぱり日本のこれまでの中東との関係、イスラエルとの長い歴史の中での評価だと思いますし、そこについて私は率直に評価したいと思います。G7をまとめることについても、非常に難しい中でまとめていただいたと。
 今朝の報道でいうと、初めて国連の安保理で人道的な一時停止を求める決議が採択をされたと、初めてだということだと聞いております。いわゆる拒否権をアメリカもロシアも行使しなかったと。そのぐらい人道的なものに対しては、国連の場でも、当初はイスラエルに対するいろんなハマスの攻撃がひどいということが非常に大きく取り上げられましたが、その後のイスラエルの、まあ自衛権の行使と言っていいのかどうか微妙ですけれども、そのことについての人道的な問題について国際社会はかなり共有した懸念は出てきたので、この安保理の初めての採択ということになったというふうに思っております。
 私は、結論を今何か言うつもりはありませんが、この紛争が長期になることを非常に懸念をしておりまして、イランそしてヒズボラ等がどういう形でここに介入してくるかによって中東全体に紛争が拡大する可能性があると。油の九〇%以上を中東に依存している日本にとっては、油だけではなくて、やっぱり中東の状況というのは注視していかなければいけないし、紛争が拡大すれば、アラブの産油国が親イスラエルの国に対する原油の輸出を制限するような事態も起きるかもしれない。いろんな先々の紛争が広がる、拡大することに対して、日本は、先ほど申し上げたように、いずれのところともコミュニケーションができるポジションをこれまで築いてきたので、そこについては是非御奮闘いただきたいと思います。
 私は、上川大臣や木原大臣の就任を別に否定をしているわけではありません。しかし、個人的に残念に思っているのは、G7の議長国であり、国連の非常任理事国のこの二年間、六百数十日、外務大臣として各国との関係をつくってこられた林大臣が、国連総会の前に、外務大臣がみんな一堂に会する国連総会の前に、このガザの問題が起きるというのは想定できていないけれども、しかし、そのときに、あれだけ海外に出て関係をつくってこられた林外務大臣を替えられた、浜田大臣を替えられたということについては、私は、時代の転換期だとか厳しい安全保障だとか、口では言うけれども、本当にこのG7の議長国として、安保理の非常任理事国としての期間、日本は存在感を示す、まあ今も示そうと頑張っておられるのは分かります。しかし、この林大臣の六百何日のストック、人間関係、これは本当に日本にとっての僕は貴重な財産だったと思っているので、そこについては、お二人に対して私は何も否定をしたりするつもりはありませんが、その判断をした岸田総理に対しては、残念ながら非常に不可解であるし、言っていることとやっていることが全く、何というのかな、本当に厳しい安全保障環境だと思っているのかなというのが私の本音のところでございます。
 その中で、国連の職員が百一人もう犠牲になっています。国連創設以来最大の損失だと。百一人の被害は、二〇一一年のナイジェリアの国連ビルの爆破テロで四十六人の国連職員が犠牲になって以来だったということです。
 今日、委員の皆さんにちょっとお配りをしています。一枚目が、いわゆるパレスチナの支援をずっとやってきたUNRWAの清田保健局長のインタビューです。今年の六月、UNRWAの支援七十周年に当たってのインタビューだったので、まさか十月にこんなことが起こるとは夢にも思われないときに、こういうインタビューをしていただいています。
 私、清田先生とは政府のときにかなり一緒にいろんなことをやらせていただきました。東日本大震災のときには、岩手の釜石とガザで、ガザの子供たちが日本の長年の支援に感謝して、東日本大震災の被災地に激励の意味と追悼の意味を、慰霊の意味を込めてたこ揚げをしてくれて、岩手でも同時にたこ揚げをして、それが報道されるというようなこともさせていただいて、清田先生には大変御指導いただいていたので、今回、清田先生と直接、私連絡をさせていただきました。
 忙しい、まさに身の危険がある中かもしれなかったんですが、お話をしたら、今、南部、ガザの南部に九つのクリニックが動いていると。二十二あるけれども、九しかクリニックが動かせないと。南部には八十万人のパレスチナ人が避難をしている、シェルターが百五十だと。
 で、先ほどの百一人の国連職員ですが、もうほとんどUNRWAの国連の職員だということです。どこでどういうふうに亡くなっているかというと、自宅とか避難先とか外出中に空爆に遭って亡くなっているのが圧倒的に多いというんですね。これ、空爆しているのは当然イスラエルなので、私は冒頭申し上げたように、ハマスの残虐な最初のテロ行為については僕は本当にひどいと思っていますし、抗議するけれども、しかし、空爆で国連の職員が百一人亡くなっているということも異常事態です。これは清田先生が教えてくれました。この世の地獄だと清田先生は言われました。
 とにかく今、清田先生が私に言われたのは、食料、それから燃料、医薬品、クリニックは開けているけど、もう稼働できないんだと。燃料がないから、もう電力の供給ができないからもう医療行為ができないんだと。だから、食料、燃料、医薬品、それからノンフードアイテム、衛生の問題ですね。フードだけじゃないですよ、衛生管理のものも医療行為として欲しいんだということを清田先生は是非国会で訴えてくれと。そして、日本政府にこれまで以上の支援を求める、時間がないとおっしゃっていました。
 で、ハマスの支持はパレスチナの中では、ガザの中ではどうだと聞いたら、それはハマスのシンパはこれだけ人が殺されれば出てくるけれども、本音のところは、パレスチナ人、ガザにいる人たちは早くやめてくれと、とにかく早くやめてくれというのがみんなの気持ちだと。一方で、西エルサレムに行ったら、イスラエルは人質の写真が町にあって、そこにろうそくが立てられて、殺された人質の写真も全部外に出ているんだと。それで、とにかく恨みの連鎖は止まらないんだと清田先生おっしゃっていました。
 こういう状況で今あるということを、私は今日結論を何か言いたいわけではないし、質問しても何か出てくるわけではないと思うけれども、是非そこのところは、日本のこれまでやってきた、パレスチナ、イスラエル両方に貢献をしてきたというか、関係をつくってきた者として、国として役割を果たしていただきたいと思います。
 堀井外務副大臣、何か感想があれば。

発言情報

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発言者: 福山哲郎

speaker_id: 23476

日付: 2023-11-16

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会