上川陽子の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(上川陽子君) 岸田総理は、十一月十五日から十七日にかけ、米国のサンフランシスコで開催されたAPEC首脳会議及びIPEF首脳会合に出席するとともに、二国間首脳会談等を実施しました。また、私自身も、十一月十二日から十五日にかけ、西村経済産業大臣とともに同地で開催されたAPEC閣僚会議及びIPEF閣僚級会合に出席するとともに、二国間会談等を実施しました。新藤経済再生担当大臣は、十一月十五日に同地で開催されたCPTPP閣僚会合に出席しました。その概要を報告いたします。
今般のAPEC首脳・閣僚会議では、貿易、投資、気候変動対策、デジタル経済等について議論を行いました。日本からは、国際社会が複合的な課題に直面している現在、APECの協力の重要性が一層高まっていることを強調しました。また、アジア太平洋地域への関与の積極的姿勢を示し、持続可能な成長に向けた貢献への決意を力強く示すことができました。
さらに、ロシアによるウクライナ侵略がこの地域の持続可能な発展の基盤を揺るがしていることを主張しました。ウクライナ情勢については、今回採択された首脳宣言及び閣僚声明とは別に、米国から発出された議長声明に言及されました。特に、岸田総理から核兵器の利用又はその威嚇は許されないことを改めて強調し、この点も議長声明に盛り込まれました。
IPEF首脳・閣僚級会合においては、IPEFサプライチェーン協定の署名が行われたほか、IPEFクリーン経済協定及びIPEF公正な経済協定に係る交渉が実質妥結しました。昨年五月に東京でIPEFを立ち上げて以来、僅か一年半で大きな進展を見ることができました。
CPTPP閣僚会合では、英国に続く新規加入についての対応、また、協定のルールを更に発展させ、時代に即した新たな課題に対応するための今後の方針について、出席した閣僚間で率直な議論が行われました。
加えて、APEC首脳会議の機会に、岸田総理は、日中、日米、日韓首脳会談等を行いました。いずれも様々な課題についてじっくり建設的な意見交換を行うことができました。
まず、一年ぶりに実施された岸田総理と習近平国家主席との首脳会談では、ALPS処理水をめぐる問題等の諸懸案を含めて大局的な観点から率直な意見交換が行われ、建設的かつ安定的な日中関係の構築という大きな方向性が改めて確認されました。その上で、引き続き首脳レベルを含むあらゆるレベルで緊密な意思疎通を重ねていくことを一致しました。
バイデン大統領との首脳会談では、中東、ウクライナ、中国や北朝鮮を含むインド太平洋地域の諸課題もある中、日米間の連携を一層強化していく必要性を改めて確認しました。また、私自身も、西村経済産業大臣とともに、ブリンケン国務長官及びレモンド商務長官との間で、外交、安全保障と経済を一体として議論する経済版2プラス2を実施し、インド太平洋地域におけるルールに基づく経済秩序の強化、経済的強靱性の強化及び重要・新興技術の育成と保護に関して戦略的な議論を行いました。
岸田総理と尹大統領との首脳会談では、様々な分野で日韓の対話、協力が進展していることを歓迎し、引き続き取組を進めていくことを確認しました。また、グローバルな課題についても議論し、引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。
今回の一連の会議の成果も踏まえ、引き続き、私自身、外務大臣として先頭に立ち、我が国の安全と繁栄のため、そして、アジアを始め国際社会全体の安定と繁栄を目指し、山積する国際社会の諸課題に機動的に対応していきます。
皆様の御理解と御協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。