是川夕の発言 (法務委員会)
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○是川参考人 御質問いただき、ありがとうございます。
今の地方から都市部への流出という点について、私が考えていることについてお話ししたいと思います。私といたしましては、大規模な流出が起こるとは考えにくいと考えています。理由は四点ございます。
一点目といたしましては、まず、やはり、育成就労、一年超働いた段階ではまだスキルレベルが低いということです。実際、労働市場で非常に魅力的な人材として映るほどのスキルレベルになっていない。これは、実際、実習の現場でいろいろと指導されている方にお伺いしますと、やはり一人前になるには二年、三年とかかる。そういった人が多く雇われるということは考えにくいというのが一点目。
二点目といたしましては、雇用サイド、転籍者を受け入れる事業者の側にも今般の改正では要件を課すということにしているということです。費用負担の問題、手続等も課せられており、いわば簡単に引き抜けるという状況ではないというのが二点目。
三点目といたしましては、本人たちのサイドから見てもそうなんですが、今回、育成就労は三年になりました。技能実習が五年あったときは、いわば自分たちが費用を払ってそれを取り返して、ある意味利益を生むまでの期間、五年最長で取れたわけですが、三年しかございません。先ほど上林先生のお話にもありましたが、転職、転籍に伴って中断する期間が出てしまいますと、その分給与がなくなってしまうわけですから、より損益分岐点がシビアになるということが考えられます。これは本人から見ても得になりにくいという状況がございます。
あと、最後、四点目、非常に重要な点といたしましては、安い使い捨てになるのではないかという懸念、こちら、既に特定技能がある現在においては当てはまりにくいと思います。いわば期限付でスポットベースで雇いたいという事業者の方は、特定技能一号を使えばいいということになります。わざわざ育てて使うというたてつけに乗る必要はないという状況がございますので、こうした点から、地方部から都市部への流出というのが大規模に起こるとは考えにくいというふうに見ております。
以上です。