渡辺周の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○渡辺(周)委員 緊密に連携して情報を収集してと。この間五人の方が帰ってきてからもう二十二年たっているんです。その間誰も帰ってこないです。そのときに帰ってきた方々が北朝鮮にどのように拉致されて、どんな生活をしていて、どんな思想教育をされて、どういう工作員に仕立て上げられようとしていたか、こういうことはこの方々でないと分からないし、こんな非人道的なことが行われたということは、私は、ストックするだけじゃなくて、一遍どこかのタイミングで、世界に向かって北朝鮮という国はこんな恐ろしいことをする国だということをやらないと、世界の中で北朝鮮のこの問題はどんどん風化しますよ。
今、御家族の方々は、残念ながら横田滋さんも亡くなってしまった。残っていらっしゃる方々は親世代がお二人しかいない。有本さんと横田早紀江さんと。今、拉致で五人帰ってきた人たちもそれぞれお年になってきます。この方々の証言が最も大きな証拠ですから、私は、どこかのタイミングで世界に向かって出して、もう一度世界から糾弾されるような、北朝鮮という国の実像を世界に知らしめることも考えた方がいいのではないかと思います。
ちょっと長くなりましたが、もう一つは中国です。昨年七月に改定された反スパイ法というのがあります。鈴木英司さんという方が逮捕されました。本も出ています。
この方は、心当たりがなくて、一体何のことかというと、張成沢という金正恩のおじに当たる人が処刑された、こんな話を知っていますかということを中国で話をしたら、それが問題視されて、結局六年間も投獄された。日本の大使館はそういう意味ではいろいろ対応してくれたけれども、法の支配がないような国ですから、結果的に、何の容疑で身柄を拘束されたのか分からないまま、反スパイ法で捕まった。つまり、中国当局に一回目をつけられたら、中国の国家の安全に危害をもたらしたというこじつけで身柄拘束されるんです。
ですから、今からは、中国の研究者とかジャーナリストとか経済や金融のアナリストが中国の経済の実態はどうなんだということを調べただけで、下手をすると反スパイ法に引っかかる。
ましてや、中国経由で西側に、韓国やアジアのどこかの国を経由して脱北した人たち、中国にはたくさん朝鮮族も、私も行きましたけれども、北朝鮮の隣にもあります。そんなところもそうですけれども、例えば、何かしら情報収集しようとしたり、北朝鮮の国内の動きを探ったり、もっと言えば、脱北者の援護や救出をしようとしたら大変危険なことになるんです。張成沢の話をしただけで六年間投獄されますから。
この点について、反スパイ法について日本の政府はどう対応するのかということについて、また改めての委員会でもやりたいとは思いますが、北朝鮮情報を韓国ではある程度協調してやれるけれども、中国ではますます厳しくなる、こんな中で中国の反スパイ法の中でどうするか、どのようにお考えでしょうか。