上杉謙太郎の発言 (予算委員会第五分科会)
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○上杉分科員 ありがとうございます。是非よろしくお願いしたいというふうに思います。
我々立法府にいる人間が厚労省さんのこの取組にお手伝いできることがありましたら、もう何なりと御用命をいただけたらというふうに思います。
今、若手の議員の中でも、安全保障を議論する若手の中で、やはり車の両輪として戦没者遺骨収集事業というのはやっていかないと、そういう意識でおりまして、勉強会も立ち上げるところであります。是非私たちも一緒に仲間に加えていただきまして、共に遺骨収集、推進をさせていただけたらありがたいというふうに思っております。
そして、昨年の法改正によって基本的な計画が閣議決定をされました。去年の七月であります。その中にもありますけれども、アメリカとの連携について、それを推進していくというふうにあります。
アメリカの方は、DPAAという組織が、これは米国国防総省捕虜・行方不明者調査局ということでありますけれども、ここがその鑑定をしているというところであります。一つ結論的に申し上げますと、日本の鑑定のレベルというものを、収集から鑑定、分析、そして返還に至るまでのそのレベルというものをアメリカの基準に引き上げていく必要があるのではないかということであります。そしてまた、このDPAAとしっかりと連携を図っていくべきではないかということであります。
実際に、平成三十一年に、DPAA側と厚労省さんの方で協力の覚書というものを交わして、一緒になって収集、そして鑑定、分析をしていこうということになったわけであります。そして、その一環としてタラワ・プロジェクトというものもあって、プロジェクトが進んでいるというところであります。
そして、DPAAでは、簡単に言うと、法廷で正確な身元特定であったということを法医学的、また科学的に立証できる、そういった鑑定を行っているわけであります。そしてまた、おととし、令和四年には、DPAAにおいて第一回科学サミットということで鑑定に関するサミットが行われて、日本からも参加していると承知をしております。
これは、遺骨鑑定の科学的分析向上を目指したものであると同時に、遺骨の鑑定を科学的にしっかり行って、この骨はどこの骨であるということを立証できるものとすることで、参加した国は太平洋戦争に関係した十一か国であって、各々の国の例えば外交問題、政治問題、そういうことにならないように前向きにやっていく、そういう意識もあったというふうに私の方は考えているところであります。
どうしてそういうふうになってきたかというと、時代も変わって、科学技術というのが進展してきているわけであります。DNA鑑定もそうでありますし、次世代シークエンサー、また安定同位体比分析、そういったものもあります。
一方、やはりどうしても遺骨収集というのは、遺留品によって、目視によって判断をしていたりですとかそういったものがあって、過去、日本においても他国から、また報道機関からそのやり方等々において重大な疑義が指摘された、そういう過去もあったわけであります。
確かに、米兵ですとか欧州の方とかであれば骨格で分かるものであるのかもしれませんけれども、さすがに、日本人ですとか、韓国人、台湾人、アジア系の人となるとこれは見分けが難しいわけでありますから、実際にやはりそういったものには科学的鑑定が必要であるということであります。
また、別の話でありますけれども、平成二十八年にはDPAAに安倍総理が訪問をされております。ここには外務大臣も、そして防衛大臣も同行されております。その後に、厚労大臣、加藤先生も行かれているというふうに聞いております。やはり、アメリカ、そしてDPAAとその基準に合わせるべく協力をしていって、我が国の鑑定力を上げていく必要があるということであろうというふうに考えております。
そして、日米でやっているタラワ・プロジェクトでありますが、タラワ島において協力して収集をして、そして安定同位体比分析によってアジア系と分かったものについて日本と韓国それぞれにその検体を送還をして、それで日本は日本で分析をして、結果的に、このプロジェクトによって、御遺骨が、御家族が分かって実際に御家族の元にお帰りいただいたという非常にすばらしい好事例もあるわけであります。報道もされていたわけであります。
そこで、このタラワ・プロジェクトにおいてですが、実際実績として、二〇一九年には百六十二の検体が日本に送られてきて、そして分析を完了しております。そして、二〇二三年度には二百二十八検体を受領しているというふうに聞いております。二〇二三年度ということではまだその最中でありますから、これはまだ分析結果、詳細にお答えは難しいのかもしれませんけれども、現状こういったことも含めて教えてもらえたらありがたいというふうに思います。
そして、このタラワ・プロジェクトの今までの成果、そして現在どのような状況になっているか、また、今後どのような成果が見通せるか等、御教示いただけたらと思います。