山岸尚之の発言 (環境委員会)

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○参考人(山岸尚之君) ありがとうございます。
 カーボンプライシングの課題、どうあるべきかにつきましては、実はWWFジャパンだけではなくて、WWFジャパンも参加をしているJCI、気候変動イニシアチブという、企業様であるとか自治体様とかも参加いただいているイニシアチブの中で実は提言を出させていただいておりまして、もしお時間がありましたら是非そちらも御覧いただければと思います。
 その中でも指摘されているポイントで二つだけ、特にWWFジャパンがこだわりが強いポイントを御紹介させていただきますと、一つは、このままですと恐らくカーボンプライシングの価格が低くなるであろうと予測をしております。これですと、恐らく必要な変化を起こしていくには足りないカーボンの価格になってしまうのではないかと。これは難しい問題でして、余り高過ぎると、昨今、エネルギー価格がただでさえ高い中で更に負担があって大変じゃないかという問題もありますが、他方で、低過ぎると、それをもって、じゃ、例えばなるべく化石燃料を使わない方向に行こうというようなインセンティブ自体が働かなくなってしまいます。これがかなり大きな課題だというふうに感じております。細かい議論はちょっと省略をさせていただきますが、とにかく現状の予測ですと、恐らくかなり低い、国際水準で見てもかなり低い価格になるだろうということが第一の懸念です。
 そして、第二の懸念は、これにつながるんですけれども、じゃ、なぜそのような価格設定になりそうな制度が今提案されているかというと、日本でつくられようとしているカーボンプライシングの仕組みは、どちらかというと、その価格を掛けた上で得られる政府収入をGX移行債という形で振り分けて、特定の予算を使うことで削減をしていきたいという制度に重きがございます。本来、カーボンプライシングの制度というのは、カーボン、CO2を排出することに対してコストが掛かってきて、それが嫌だから削減するというのが本筋の理論でございます。こちらに実は日本が今つくろうとしている制度はどちらかというと重点がなくて、どちらかというと予算が確保されるといいますか、収入が確保されるところに重きがあって、それだと、もしその投下する先、お金を投下する先を間違えたときには削減が起きないという問題がございます。ここが大きな課題だと、二番目の大きな課題だと感じております。

発言情報

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発言者: 山岸尚之

speaker_id: 9457

日付: 2024-06-06

院: 参議院

会議名: 環境委員会