松江英夫の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(松江英夫君) ありがとうございます。
私は、こういった招いた要因いろいろあると思うんですけれども、一つは、これちょっとお答えとしては分かりにくいかもしれないんですが、時間軸というこの捉え方に私はあると思うんですね。
つまり、余りにも近視眼的に目先のところ、例えばバブルがはじけた、リーマン・ショック、いろんなアクシデントがあって、ここからいかに回復するかと、目先の時間軸でいろんな必要なこと、改革もやってこられたというのがこの日本の状況だと思います。これは民間も政府も含めて。しかし、本来ならもう少し時間軸を長く見て、例えば十年先はどうなるんだ、若しくは二十年先、日本はどうなっているんだ、もっと言えば二十二世紀、日本はどうなっているんだと、このぐらい時間軸を長く見ると、世界観は私は変わってくると思っています。
今日私が申し上げた価値循環というコンセプトは、私は、二十二世紀モデルだというふうに私は思っています。というのは、人口減少というのは日本が一番早く面している、世界中で一番早く面している、ある種フロントランナーなんですね。ほかの先進国は、今、アジアの諸国もそうですけれども、だんだん人口減少になってくる。つまり、いち早く日本が人口減少に面している。これでしっかりとして、人口が減っていくんだけれども付加価値を高められるモデルをつくれるならば、二十二世紀から振り返ってみれば、これ日本というのは、人口減少の中だけど経済が成長できるモデルをつくった先進国で、フロントランナーだというふうなものに私は変えられるチャンスだと思っておりまして、今日申し上げた価値循環というのは、私はそこを変えていくための一つの提言としてお出しをしたところなんです。
つまり、十年先を見て、人口減っていくというトレンドは変わらないんだったら、このまま失われた四十年にならないために発想を変えましょうと、マインドセットを変えましょう、アプローチ変えましょうと、こういったところに民間の経営者も、皆さんもそうですし、みんながそういうふうな目で向いて、前向きに付加価値上げるにはどうすればいいのか、そのためのアプローチといろんな政策的な手だてを考えていくと。目先のところのキャッチアップではなくて、先取りしながら、先をより輝かせるためにということで少し長めの時間軸の中で大胆に考えていくという、こういう発想が私、非常に大事で、そこにおいては人口減少というのは一つの間違いなくコンテクストなので、ここのところを逆に発想を転換してプラスにできるようなアイデアというもの、これが本当に必要なんではないかなと思うんですね。
ということで、ちょっと時間軸というところを一つ申し上げましたが、賃金を上げて、実際、成長に結び付けていく上でも、今日申し上げたようなところを、長い将来の中で本当に成長できる芽、そこを国内でつくっていくという、こういった大きな骨があると継続的な賃上げとか成長においてもプラスになっていく、ここが根本的な転換点ではないかなというふうに思います。