川内潤の発言 (厚生労働委員会)

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○参考人(川内潤君) 御質問ありがとうございます。非常に厳しい質問だと思ってお伺いしておりました。
 やはり、高齢者の方にとって穏やかで継続性のある生活とは何かと考えたときに、こういった考え方に至ったわけです。私も父、母を大事に介護したいという気持ちは、当然技術、知識、経験がありますので、やりたいと思いますが、できないということをどうしてもイメージするわけです。そして、具体的な事例がそれを教えてくれているわけです。
 年に七百件の相談を受けていて、いい介護と悪い介護のラインはどこにあるんだろうということをいつも探しながら御相談を受けています。私はその発想が変わりました。いい介護というのは、恐らく多くの方が、どれだけたくさんの手が下されているのか、どれだけ上げ膳据え膳、面倒を見られているのか、これを良き介護というふうにずっと私たちは定義されてきたかのように思いますが、でも、その結果、母が朝目を覚ますことを喜べない人たちがいるということです。
 私が訪問すると、いつも石けんの匂いがするお母様なわけです。髪の毛も一切ふけもない。目やにもない。でも、息子さんはお母さんに生きていてほしくないと思ってしまうようなことを私たちの価値観は介護者に押し付けていないだろうかと考えたときに、親がいかなる介護状態になったとしても親子関係が良好に維持されている状態を良き介護と再定義する必要があるのではないだろうかと考えたときに、親子の距離感がとても大事で、距離があるからこそ、親の老いを直視せず、不安を強くせず、老いていくってこんなことなんだなというふうに思えるのかなといったところが私の真意でございます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 川内潤

speaker_id: 3363

日付: 2024-05-21

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会