寺田静の発言 (農林水産委員会)

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○寺田静君 ありがとうございます。
 今挙げていただいた沖縄ですとか北海道は、やっぱり特色があって魅力的だなというふうに私も思うんですね。ただ一方で、この本州のいろんな地方ってどういうふうにしていったらいいのかなと思うところですけれども。
 私の友人にも農泊などをやっている方もあります。もちろんそれを更に広げていくというところ大事だとは思いますし、予算が更に付くというところは有り難いという思いもありますけれども、この同世代の友人からはこのように言われました。裏金が実はもう許せないというところで久しぶりにメッセージをくれたんですけれども、そのなぜ許せないかというくだりのところで、自身の状況がこういうふうにつづられていました。私など、一個百三十円、経費を引いて手元に五十円、平均五十円になるくらいしか残らないこのホウレンソウを売ったり、いつ来るか分からない宿泊客を待っていたりと、自営業なので国民年金だけだから生活保護よりももらえない状況なので、物すごく将来への不安を抱えていますと、休みなく動いてこの状況って何なんだと確定申告書類を作りながら思うというふうに書かれていました。
 この彼女のところにお邪魔をすると、お店で買うものは豆腐とちょっとのお肉ぐらいで、あとは御家族でやっている畑で取れたもので七、八種類の心尽くしのお総菜が並び、また色とりどりの漬物も並べられています。もちろん全て彼女と彼女のお母さんの手作りで、テーブルには庭の花も飾られていて、本当にこういう丁寧な暮らしがしたいなと私自身もいつも憧れるようなぜいたくな食卓なんです。家の近くにあれば通ってしまうぐらいのすてきな食堂ではあるんですけれども、ただ、かなり山奥にあって、冬は雪が深くてお客さんはなかなかやってこないということもあって、やはりこの厳しいシーズンにはこうやって追い詰められるような気持ちにもなるんだろうなというふうに思いました。
 この関係人口を増やしていくというところ、農村を応援するということであれば、こうした一番厳しい状態のところで踏ん張っているところにも是非目を向けて、様々な取組をお願いしたいというふうに思います。
 大臣の所信の中には、生産者の減少、高齢化も進んでおり、将来にわたって持続可能で強固な食料供給基盤を構築することが急務であるとされて、また、基本法の見直しに当たっては、人口減少下における農業生産の維持発展と地域コミュニティーの維持の観点からも見直しが行われたというふうにされていました。この基盤とは、生産者、農地、農村などの地域コミュニティー、含まれているものというふうに思いますけれども、その農村が、しつこいようではありますけれども、少なくとも私の地元秋田ではもう限界を超えてきているというふうに思います。
 昨日の山下委員の御質問にもあったかと思いますけれども、大規模消費地と遠い秋田も、この物流の時間またコストは自助努力をする際の大きな障壁となっています。
 若手農家の方も、この転作をというふうに言われるけれども、野菜などは価格の変動が大きい上に、物流コストを考えると、とても秋田からでは見合わないと。米なら周囲に教えてくれる人もいるけれども、習える人も近くにいないと、ちょっとしたトラブルのときに頼れなくて病気も広がってしまう可能性もあって、こうした栽培方法の習得というところにも課題があると。新たに着手をするには余りにハードルが高いというふうに教えてくれました。
 さて、こちらも昨日の関連で、自給率のことも一問お伺いしたいというふうに思います。
 自給率を上げるには輸出なんだと、米など、日本が生産基盤も技術も優位性があるものをどんどん作って輸出をすれば自給率も上がるんだとおっしゃる方もあると思います。もちろん、それはそれで大いにやっていただきたいと思うところも、米どころの選出の者としてはありますけれども、また輸出を伸ばしていこうとするときに、ヒ素ですとか農薬ですとか、国内で基準がまだ定められていないものや海外と基準が違い過ぎるものなど、輸出の際に障壁にならないかというところも指摘としてあるというふうに思います。
 また、ただ単にこの自給率といったときに、私自身もそうですけれども、素直に頭に浮かぶのは、自分たちが食べるものをどれだけ国内で作ることができているのかというところだろうと思います。このある意味本来的なというか、素直な意味での自給率のところも、国内でその需要があるのに供給が追い付いていないものの生産の基盤を強化をしていくんだということも、ほかの委員の方の御答弁などで理解をしたところであります。
 この自給率、昨日もたくさんの方が質問をされていますけれども、この自給率について、年に一回しっかりと国会に報告をして審議をされるような仕組み、参考人を呼んで質疑が行われるような、畜産物価格などはそういうふうになっていると思いますけれども、そのような場が必要ではないかというふうに思いますけれども、もちろん国会のことは国会でということであるとは思いますけれども、農政を考えておられるこの大臣の所感として、いかがというふうに思われますでしょうか。

発言情報

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発言者: 寺田静

speaker_id: 21726

日付: 2024-03-22

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会