岸田文雄の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(岸田文雄君) 佐藤正久議員の御質問にお答えいたします。
日米の指揮統制機能の向上及び拡大抑止協議についてお尋ねがありました。
今般の日米首脳会談においては、私とバイデン大統領は、日米同盟の抑止力、対処力の一層の強化が急務であることを再確認し、米軍と自衛隊の相互運用性強化など、安全保障・防衛協力を拡大、深化していくことで一致をしました。
具体的な取組については、日米安全保障協議委員会、日米2プラス2を通じ、今般の日米首脳会談の成果も踏まえ、しっかりと取り組んでまいります。
また、拡大抑止に関しては、更なる日米協力と対応強化の観点から、従来からの日米拡大抑止協議に加え、今回の日米2プラス2の機会に拡大抑止に関する突っ込んだ議論を行うよう、それぞれの外務・防衛担当閣僚に求めた次第であります。
そして、AUKUSとの協力の在り方についてお尋ねがありました。
先進能力分野に係るAUKUSとの協力の在り方については、今後、まずはAUKUS側において具体的な検討が行われることになると承知をしております。
我が方においては、その協力の具体的な態様に応じた体制の整備が必要になってくるものと考えていますが、いずれにせよ、能動的サイバー防御を含め、我が国のサイバー対応能力を向上させることは重要な課題であると認識をしております。
その上で、AUKUSが効果的にその取組を進めていく際には、東南アジア諸国や太平洋島嶼国の理解が重要であり、AUKUSとしても、関係国に対して透明性を持って説明を行ってきているものと承知をしております。
日本としても、引き続き、地域の平和と安定の維持強化に向けて、東南アジア諸国、太平洋島嶼国との間で緊密な意思疎通を行ってまいります。
次に、日米の防衛産業の連携強化についてお尋ねがありました。
日米首脳会談において、新たに日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議、DICASを開催することで一致をいたしました。
DICASにおいては、日米同盟の技術的優位性や相互運用性、即応性、継戦能力の確保といった観点を踏まえつつ、日米の防衛産業が連携する優先分野の特定に向けて具体的な協議を行い、日米2プラス2に進捗が報告される予定であります。
拉致問題についてお尋ねがありました。
日朝間の実りある関係を樹立することは、日朝双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するという考えの下、北朝鮮との間の諸懸案の解決に向けて首脳会談を実現すべく、私直轄のハイレベルでの協議を進めていくとの方針に変わりはありません。
日米首脳会談では、こうした基本的な考え方の説明を含め、北朝鮮への対応について率直な意見交換を行い、事後の共同記者会見において、バイデン大統領から、同盟国が北朝鮮と対話を始めるという機会を歓迎する、こうした旨の発言があったところです。拉致問題についても、私から即時解決に向けた米国の引き続きの理解と協力を求め、バイデン大統領から改めて力強い支持を得ることができました。
全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、引き続き全力で、そして果断に取り組んでまいります。
中東地域での日本の貢献及び邦人保護についてお尋ねがありました。
日本はこれまで中東各国と良好な関係を築いてきており、こうした外交資産の土台の上に、現在、ガザの人道状況の改善や事態の早期鎮静化、さらには中東地域の平和と安定に向け、積極的な外交努力を行ってきています。
今回のイランによる攻撃は、現在の中東情勢を一層悪化させるものとして深く懸念しており、日本としてこのようなエスカレーションを強く非難いたします。その上で、イラン、イスラエル双方に対して強く自制を求めているところです。
情勢の把握と邦人への情報提供を日々行うとともに、関係国、機関とも連携しつつ、在留邦人の安全確保に全力で当たってまいります。在留邦人の保護は、政府の取組の最重要事項の一つであります。
日米首脳共同声明の分野ごとの狙いについてお尋ねがありました。
今回発出した首脳共同声明は、国際社会の安定と繁栄の礎である法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を何としても維持強化していくという日米両国の一致した外交方針の下での協力について取りまとめたものです。
安全保障面では、米軍と自衛隊の相互運用強化を含め、日米の安全保障・防衛協力を拡大、深化させるための具体的取組を進めることを確認しました。
経済面については、先端技術分野での競争力の維持強化、並びに経済的威圧や非市場的政策・慣行、過剰生産などの問題への対応、さらには、サプライチェーンの強靱化などで協力していくことを確認いたしました。(拍手)
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