岸田文雄の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(岸田文雄君) 榛葉賀津也議員の御質問にお答えいたします。
 まず、トランプ前大統領についてお尋ねがありました。
 他国の内政に関わる事項についてコメントすることは控えますが、米国の大統領選挙については、私も関心を持って注視をしております。
 その上で申し上げれば、日米同盟は揺るぎがなく、その重要性について民主党、共和党を問わず共通の認識が存在しており、大統領選挙の結果が日米関係の重要性に影響を及ぼすことはないと考えています。引き続き、日米間の友好・信頼関係の一層の強化について、あらゆる機会を用いてこれを図ってまいります。
 日米地位協定の見直し等、対米姿勢の在り方についてお尋ねがありました。
 日米地位協定について様々な意見があることは承知しておりますが、政府としては、これまで、手当てすべき事項の性格に応じて、環境補足協定や軍属補足協定の締結等も含め、効果的かつ機敏に対応できる最も適切な取組を通じ、一つ一つの具体的な問題に対応してきているところであり、引き続き、そのような取組を積み上げることにより対応していく考えです。
 その他の課題についても、日米間では、重層的なレベルで日頃から緊密かつ幅広く議論や調整を行い、様々な取組を積み重ねてきているところであります。
 次に、日米の防衛産業の連携についてお尋ねがありました。
 日米首脳会談において、日米の防衛産業が連携する優先分野を特定するため、新たに、日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議、DICASを開催することで一致をいたしました。
 DICASにおいては、ミサイルの共同開発及び共同生産、米軍艦船、航空機の共同維持整備を含め、日米の防衛産業が連携する優先分野の特定に向けて具体的な協議を行い、日米2プラス2に進捗が報告される予定です。
 こうした協議においては、防衛力整備や運用の観点から、自衛隊の各幕僚監部とも連携をし、防衛生産を担う企業とも意見交換を行いながら進めていく考えです。
 また、こうした日米協力を始め、増大する諸外国との防衛装備・技術協力など、防衛装備行政を適切に行っていくために必要な体制については、体制の構築につき、引き続き努力してまいりたいと考えます。
 そして、日本製鉄によるUSスチール買収に関するお尋ねがありました。
 今回の日米首脳会談では、日米経済関係について様々な議論を行いました。その詳細については、これは外交上のやり取りでありますので具体的に触れるのは差し控えたいと思いますが、その上で申し上げれば、日本としては、本案件が法に基づき適正に手続が進められていくものであると考えております。日本は現在、米国にとって最大の投資国であり、今後も両国にとってウィン・ウィンな流れを確実なものにしていきたいと考えております。
 そして、ウクライナへの復旧復興支援及び日米首脳会談での議論についてお尋ねがありました。
 本年二月の日・ウクライナ経済復興推進会議では、官民一体となってオールジャパンでウクライナの復旧復興支援を実施していくことを表明し、合計五十六本の協力覚書が署名されました。これらに基づき、例えば、現在、ODAを活用した官民連携事業やウクライナにおける実証事業支援等の枠組みの着実な実施に向けて取り組んでいるところであります。
 日米首脳会談におけるやり取りの逐一については、外交上のやり取りであり、お答えを差し控えますが、私から、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれないとの認識の下、我が国が厳しい対ロ制裁と強力なウクライナ支援を継続していく旨述べ、G7を始めとする同志国と緊密に連携していくことでバイデン大統領との間で一致をいたしました。
 能動的サイバー防御についてお尋ねがありました。
 我が国のサイバー対応能力を向上させることは、現在の安全保障環境に鑑みると、ますます急を要する重要な課題と認識をしております。
 国家安全保障戦略においても、NISCを発展的に改組し、サイバー安全保障分野の政策を一元的に総合調整する新たな組織を設置し、能動的サイバー防御を含むサイバー安全保障分野における新たな取組の実現のために法制度の整備、運用の強化を図る、こうしたことをうたっており、本年度はその第一段階として、サイバーセキュリティー対策の強化のためにNISCの予算や人員の大幅な増額、増員を行ったところです。
 能動的サイバー防御の実現に向けた法案については、現行法令との関係等を含め、様々な角度から検討を要する事項が多岐にわたっておりますが、可能な限り早期に法案をお示しできるよう検討を加速してまいります。
 そして、南シナ海等での合同パトロールについてお尋ねがありました。
 現時点においては御指摘のような合同パトロールを実施する予定はありませんが、今般の日米比首脳会合では、防衛当局間協議や共同訓練等を通じた安全保障・防衛協力のほか、海上保安機関間の連携協力を通じた海上保安協力についても、これらを引き続き強化していくことで一致をしたところです。
 日米比の連携強化のメカニズムについてお尋ねがありました。
 今回の日米比首脳会合では、太平洋でつながれた海洋国家である日米比三か国が経済や安全保障などの幅広い分野において協力を更に強化していくことを確認いたしました。その上で、こうした三か国間協力の枠組みを今後も大事にしていくとの認識で一致をいたしました。これを土台に三か国間の連携の在り方について検討を行ってまいります。
 フィリピンとの部隊間協力円滑化協定の交渉及び政府安全保障能力強化支援の進捗状況についてお尋ねがありました。
 部隊間協力円滑化協定については、フィリピンとの間で早期妥結に向けた交渉を重ねています。また、政府安全保障能力強化支援による沿岸監視レーダーシステムの供与については、現在、機材の調達に向けた手続、着実に進めています。
 フィリピンとの間では、引き続き、こうした安全保障・防衛協力を着実に進めてまいります。(拍手)
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発言情報

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発言者: 岸田文雄

speaker_id: 6324

日付: 2024-04-19

院: 参議院

会議名: 本会議