村田慎二郎の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○参考人(村田慎二郎君) 御質問ありがとうございます。
 先ほど、国境なき医師団では毎年百名弱のスタッフが、人間が海外派遣スタッフとして派遣されているというふうに申し上げましたけれども、この百人というのは、国境なき医師団全体で見た場合、海外派遣スタッフで見た場合は一・五%ぐらいにしかすぎないんですね。
 国境なき医師団という名前からしてお医者さんしかいないんじゃないかというふうに思われがちですけれども、実際は海外派遣スタッフの半分以上はいわゆる人、物、金を扱う人間が多数必要でして、私自身も国境なき医師団の前はコンピューター会社で営業をやっていたんですけれども、そのときに、転職をする際に、国境なき医師団でやりたいと思ったときには余り理解というのはありませんでした。日本の社会の中にこういった仕事、人道援助というものに対する理解とか支持というのがまだそれほど欧米諸国と比べるとまだないのかなというふうに感じております。
 例えば、一年間に当団体に海外派遣スタッフになるために応募してくる人の数というのは、日本の場合は大体百人ぐらいなんですけれども、フランスの国境なき医師団では一年間に三千人ぐらい応募してくるんですね。フランスの人口、日本の約半分ぐらいですから、大体六十倍ぐらい違うと。それぐらい向こうではこういった人道援助というものが職業の一つの選択肢として若い世代に浸透していると。
 これは実はシステムにも関係しているというふうに考えていまして、例えばフランスでは、雇用者が、自分のところの従業員がこういう人道援助に行くとなった場合、行って帰ってきた後もそのままそのポジションを用意しておかなければいけないという法律があるんですけれども、日本の場合はそれがありませんので、この毎年参加している百人というのはもう退路を断って、お医者さんであれば病院をもう辞めて、退職してやらなければいけないという、非常にハードルが高いことになっております。これが、例えば行って帰ってきてもまだ自分の病院で戻ってこれるというような、そういうような法律などができれば全然違ってくるんじゃないかなというふうに考えております。

発言情報

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発言者: 村田慎二郎

speaker_id: 23853

日付: 2024-02-14

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会