秋山信将の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(秋山信将君) ありがとうございます。
今先生おっしゃられたとおり、今、記念行事というふうにおっしゃられましたけれども、まさにこのような名前の付け方が、いかにこのアジェンダを国際社会においてコンセンサスを持って推進するのが難しいかということを示唆しているように思います。
つまり、表向き、この目標、核兵器用の核分裂性物質の生産禁止というものは、表向きというか表面的には非常に重要なことであるということについて誰も否定するわけではないわけですけれども、安全保障上の現状を考えると、恐らく核兵器を保有する国は、なるべくであれば自分たちの手足は縛られたくないというふうに考えていると。
となると、例えばパキスタンも、先ほど私が申し上げましたのは、やはりインドとの関係において今現状不利な状況を固定化されることが嫌である、中国も同時に今アメリカ、それからロシアとの関係を見ているということであるとするならば、これは単にFMCTというそのスコープを狭めた形での議論をするというよりは、先ほど阿部先生や川崎先生からもお話がありましたけれども、いろいろな措置と組み合わせてどのようなアーキテクチャーを組んでいくか。で、そこにはフォーマルな条約もあるでしょうし、インフォーマルな様々な取組も併せて考えていくということで、私、報告の中ではインフォーマルな取組というものをまずは進めるべきというお話をさせていただいたところであります。
ですから、これは、日本政府としては、これをポーズとしてやっているというふうに評価するのは多少政府には酷な感じかなというふうには思っております。ただ、それが即効性のある軍縮の措置であるかというと、なかなかそうはいかないと。
いずれにしても、これは、いろんな措置、例えば米ロの間の軍備管理のレジームというのは、単に新STARTがあるだけではなくて、その元に数百のフォーマルな、あるいは法的拘束力のある、あるいは政治的な合意がぶら下がっているわけですね。ですから、これは、多国間の軍縮のアーキテクチャーというのも、まさに様々な条約により、もっとより多くのいろんな合意を追求していくと、そういう本当に大きなパッケージの取組であるというふうに見るべきかなというふうに思っております。