川崎哲の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○参考人(川崎哲君) ありがとうございます。
 このG7のサミットが広島で開かれたこと自体は、多くの地元の方々、被爆者を含む皆さんが核兵器廃絶を願っているという、その思いに応えるという意味において良かったことなんだろうというふうに思いますが、しかし、今提起のありました核軍縮の広島ビジョンの文書を含め、そこから出てきた政治的なコミットメントというのは非常に弱いものでありましたし、かつまた、核兵器、そのG7諸国の手にある核兵器というのは抑止目的あるいは戦争防止目的で正当化できるんだということを明示したということは大変残念なことでありましたし、核兵器を一刻も早くなくしてほしいと思っている広島の皆さん、あるいは日本の多くの市民の皆さんの気持ちを踏みにじるものであったろうというふうに思うんですね。といいますのは、その抑止というのは、核兵器を使用する、あるいは使用するぞと脅すということを前提としているわけであります。同じその文書の中には核兵器禁止条約への言及もなかったし、あるいは被爆者と面会したというようなことに関する言及もなかったわけであります。
 個別論として、そのFMCTとの関係でいいますと、今日、私、申し上げたことは、自分たちのはいいけどほかのが駄目なんだというようなアプローチはそもそも成功しないし、ゆえに実効性も持ちませんよということを申し上げたわけでありますけれども、一貫してそういう路線なんですね、G7サミットのこの文書に関しましては。FMCT、核分裂性物質のことについてもそういう側面があったんだと思います。中国をかなり意識した表現ぶりはありましたけれども、どうやって普遍的なその管理と削減、禁止に持っていくかと、そういう道筋が描かれていなかったんじゃないかというふうに思います。

発言情報

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発言者: 川崎哲

speaker_id: 2070

日付: 2024-02-21

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会