田口太郎の発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)
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○参考人(田口太郎君) そうですね、ここを売ればということの前に、結局、何かいろんな地域が、今、例えばふるさと回帰フェアみたいなところに行くと、是非我が町に来てくださいと言っている割には、実際どうよというと、すごくネガティブな情報がいっぱい出てくるんです。だから、結局、みんな来てと言っておきながら、実は自分の地域に自信持っていないという現実があると思うんですね。
やっぱり、ここのその本音の部分をきちんとつくっていけるかどうかは問われているかなと思うのと同時に、先ほどの、その移住者はもう外者だと排除するのも、何のために移住者がいるかという議論が多分地域で行われていないんですね。単純に、先ほども申し上げたように、人口を稼がなきゃというのは行政の理論としてはあるんですけれども、住民、生活している住民レベルでいうと、人口が何の意味を持つかってほとんど関係ないときに。
だから、僕が申し上げているのは、やっぱり地域の皆さんが、自分たちの暮らしが今後十年どう変わっていくか、そのときにやっぱり仲間がいないと立ち行かないという現実を知った上で、じゃ、移住者とどういう関係をつくるのか、どういう移住者を受け入れていく必要があるかという議論を誘発していかなくてはいけないんですが、今恐らく、単純に人口が減っているということが問題とされているので、人口増やせというと、なかなか地域からすると、それは自分の暮らしとは関係ないという話になってしまう。だから、そこをどうやって関係付けていけるかどうかということは、多分地域の働きかけの仕方の問題だと思うんですけれども、そこは絶対的に必要なことと。
あと、地域のPRを、例えば移住フェアに行くといろんな地域の情報誌があるんですけれども、ほとんど地元の人たちが知らない情報というか、あるんです。これは、僕はインナーブランディングの重要性という言い方をしているんですけれども、私の村では、ちょっとライターと写真家に写真を撮ってもらって、地元の生産者のいい紹介の仕方を、外じゃなくて全戸配布をするんですね。そういうことをすると、地元の人たちが、あっ、自分たちの地域はこういうところがいいんだと気付くんですけれども、ほとんどその内側への広報が行われずに外向きばっかりやっていった結果、是非来てくださいと言われたのに、行ってみたら何でこんなところにと言われて何か興ざめみたいなことが起こってしまうというのは、やっぱりそこは、何かどこかで地域にいる人たちが自分たちの地域を信じていないところがあって、やっぱりそこをもうちょっと働きかけをしながら、本当にちゃんと自分たちの地域に対して自信を持ってもらうという作業をきちんとしていかないとなかなか厳しいかなというふうに思っています。